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日本留学フェア開催、ブラジル人学生から関心集まる(ブラジル、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月20日 0時15分

日本留学を促進するイベント「教育ウィーク SEMANA DA Educação」がブラジルのサンパウロ市にあるジャパンハウス・サンパウロで1029日~113日の6日間開催された。本イベントは、文部科学省受託事業「日本留学海外拠点連携推進事業(南米)」を実施する筑波大学と南米社会に日本を発信することを目的として開設されたジャパンハウス・サンパウロが連携して実施した。ブラジルの学生、日本の大学関係者、留学生支援団体、留学生採用を目指す日本企業がイベントに参加した。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

各大学や留学支援団体のブースは学生でにぎわった。将来的に日本留学を考えている中高生の姿もあり、日本留学に興味を持った理由を聞くと「小さいころから親しんでいるアニメや祭りなどの日本文化が影響している」と回答する学生が多かった。また、「自分自身が日系人であるため」という声も聞かれた。実際に日本留学をし、現在はブラジルで日本の留学情報を発信しているという学生は「日本へ留学する理由は日本文化への強い関心だ。欧米の大学でも質の高い学問を学べるが、日本で学生生活を送ることで日本にしかない文化体験ができる」と語った。

イベントであいさつを行った清水亨・駐サンパウロ総領事も、留学先として日本を選ぶ意義として日本文化や各地の魅力を挙げ、「人生の貴重な数年を日本で過ごすことは特別な意味がある。日本留学を通して日本の魅力を肌に感じながらおのおのの学問を深めていける」と述べた。

なお、日本学生支援機構によると、日本に留学をするブラジル人学生数は2019年の548人から2023年は756人に増加している。2023年の日本留学生数は279,274人、うち中南米地域からの留学生数は2,238人で、ブラジルからの留学生数が最も多い。今回、来伯した筑波大学関係者は「ブラジルは、世界最大の日系人社会を有しており、こうした背景も、他国に比べて、日本への留学に関心を持つ学生が多い理由だろう」と分析する。

写真 清水駐サンパウロ総領事のあいさつ(ジェトロ撮影)

清水駐サンパウロ総領事のあいさつ(ジェトロ撮影)

学生向けに行われた日本留学の説明会では、担当者から「日本への留学は費用が高いという印象があるが、米国や英国と比較するとそうではない部分もある」と、1カ月の生活費の内訳や具体的な日本での生活について説明があった。また、医療、技術分野など学問ごとに特色を持つ大学や英語のみで受講可能なコースの紹介など、学生のニーズに合わせた情報提供が行われた。欧米への留学を優先に考える学生が多いブラジルにおいて、ブラジルの学生が、日本で学ぶ意義やメリットなどを伝える有効な機会となったようだ。

写真 日本での生活費の説明(ジェトロ撮影)

日本での生活費の説明(ジェトロ撮影)

(伊藤優一)

(ブラジル、日本)

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