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山形県、日本酒フェアをハノイで開催(山形、ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月23日 1時10分

山形県は10月10日、県産日本酒の海外販路開拓を図るため、「県産日本酒フェア」をベトナム・ハノイ市で開催した。山形県からは酒蔵16社がブース出展し、第1部は輸入事業者、第2部は卸売事業者、小売事業者、ホテルおよび飲食店など関係者を対象に商品説明を行った。18社の輸入事業者を含む約100人の参加者が来場し、40種類以上の山形県産日本酒を試飲、活発な意見交換が行われるとともに、引き合いがあった山形県の酒蔵の担当者とオンライン上でも約10件の商談が行われた。

冒頭、2023年に日本酒造青年協議会から「酒サムライ」に選ばれ、ベトナムで日本酒の普及活動および人材育成を行う高橋漠氏のあいさつが行われた後、山形県工業技術センター食品醸造技術部の石垣浩佳部長が山形県産日本酒の特徴などを紹介した。来場者からは、卸売価格や数量などの具体的な質問があり、日本側がベトナム側のスピード感に圧倒される場面があった。また、ベトナムでの日本酒の認知度は低いため、一部の来場者から販促への協力や、ベトナム市場向けボトルデザイン開発の要望などもあった。

ベトナムでの日本酒の販路開拓では、流通コストも課題になる。日本では3,000円程度で販売されている日本酒は、ベトナムの店頭に並ぶ時点で、輸送費や関税などを含めた小売価格が1万円程度となり、ベトナム人の一般消費者にとってはまだ手に取りにくい。今後は大手酒造メーカーや他県産日本酒との競争激化も予想される。山形県産日本酒の販路開拓とブランド戦略を同時に行っていく必要があり、酒蔵、地元自治体、関連団体が連携した取り組みが求められる。

写真 (左写真)山形県工業技術センター食品醸造技術部石垣部長によるプレゼン、(右写真)ブースでの商談(ともにジェトロ撮影)

(左写真)山形県工業技術センター食品醸造技術部石垣部長によるプレゼン、(右写真)ブースでの商談(ともにジェトロ撮影)

(古賀健司)

(山形、ベトナム)

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