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上半期の日本からアフリカへの輸出額は前年同期比5.7%増、輸入額は22.8%減(アフリカ、日本、南アフリカ共和国、リベリア、モロッコ、タンザニア、マダガスカル、ナイジェリア、エジプト)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月30日 16時25分

日本の財務省が7月30日に発表した2024年上半期の貿易統計の確報値によると、日本からアフリカへの輸出額は前年同期比5.7%増の6,198億円、アフリカからの輸入額は22.8%減の6,251億円だった。

アフリカ向けの主要国別輸出では、南アフリカ共和国が約4分の1を占め最大となった。南アとタンザニアでは前年同期より輸出額が減少したものの、その他の輸出先上位の国では増加した。特にエジプトでは外貨不足が解消傾向にあり、49.3%の大幅な増加をみせた。

2024年上半期の日本から輸出額が多いアフリカの上位10カ国は次のとおり。

南ア:1,567億円、前年同期比6.1%減
リベリア:1,231億円、同0.4%増
ケニア:668億円、同1.2%増
エジプト:555億円、同49.3%増
タンザニア:334億円、同11.5%減
ナイジェリア:216億円、同28.4%増
モロッコ:213億円、同29.9%増
モーリシャス:152億円、同39.1%増
ウガンダ:144億円、同25.0%増
コンゴ民主共和国:120億円、同20.5%増

品目別にみると、自動車輸出が2,155億円(約20万台)と全体の約3分の1を占めた。国別の自動車輸出は、南アが623億円、ケニアが353億円(中古車が大半)、タンザニアが207億円(中古車が大半)で、エジプトには前年同期比で2倍以上となる133億円だった。アフリカ向け自動車輸出額は、2020年に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだが、2021年以降は増加傾向だ(2024年7月1日付地域・分析レポート参照)。その他、リベリア向けの大半を占める船舶の輸出も多かった。

輸入額は南アがシェアの大半

日本のアフリカから輸入を国別にみると、南アが前年同期比で22.5%の減少となったが、全体のシェア65.4%で大半を占めた。そのほかでは、アルジェリア、マダガスカルからの輸入額は大幅に減少した一方、ナイジェリアやガーナなどからの輸入が大幅な増加をみせた。

輸入額が多い上位10カ国は次のとおり。

南ア:4,086億円、前年同期比22.5%減
ナイジェリア:542億円、同143.1%増
モロッコ:231億円、同12.1%増
ガーナ:163億円、同40.2%増
マダガスカル:124億円、同62.7%減
チュニジア:112億円、同13.0%減
アルジェリア:110億円、同79.7%減
モザンビーク:98億円、同32.6%減
タンザニア:82億円、同11.1%減
リベリア:79億円、同453866.0%増

品目をみると、南アからは白金、パラジウム、ロジウムといった白金族の金属が計2,160億円と多く、鉄鉱石(414億円)、石炭(300億円)、乗用車(244億円)も輸入している。モロッコからはタコやマグロを含む魚介類(942億円)、ナイジェリアからは石油ガス類(251億円)やアルミニウムおよび同合金(134億円)、ガーナからはカカオ豆(126億円)、マダガスカルからはニッケルおよび同合金(83億円)などの輸入が多かった。

なお、日本の上半期の中東への輸出額は前年同期比11.1%増の1兆8,304億円、輸入額は2.4%増の6兆5,546億円だった(2024年7月19日記事参照)。

(井澤壌士)

(アフリカ、日本、南アフリカ共和国、リベリア、モロッコ、タンザニア、マダガスカル、ナイジェリア、エジプト)

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