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バヤナットとヤーサットがUAE初の低軌道SAR衛星打ち上げを発表(アラブ首長国連邦)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月28日 0時35分

アラブ首長国連邦(UAE)の人工知能(AI)を活用した地理空間ソリューション企業バヤナットと衛星通信企業ヤーサットは、8月16日にUAE初の低軌道(LEO)合成開口レーダー(SAR)衛星を軌道上に打ち上げたことを発表した。SARはレーダーを使って地球の詳細な画像を作成する技術で、昼夜や天候を問わず高解像度の画像を撮影することができるため、自然災害の監視や環境変化の観測などにおいて貴重な役割を果たす。衛星は、フィンランドの衛星メーカーICEYEの協力のもと、エクソローンチ社を通じて、米国カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙空軍基地からスペースX社の「トランスポーター 11」に搭載して打ち上げられた。同衛星は通信を確立し、初期運用が進行中だ。

なお、バヤナットとヤーサットは合併して、宇宙技術と地理空間ソリューションに特化した、AIを活用したグローバル企業「スペース42」を設立することが2023年末に決まった。スペース42の市場価値は150億ディルハム(約6,000億円、1ディルハム=約40円)を超える。合併が完了するのは2024年下半期を予定している。

(ガーダ・アシュラフ)

(アラブ首長国連邦)

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