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習国家主席がトランプ氏に祝意表明、相互尊重・平和共存・ウィンウィンの協力関係の原則を堅持(中国、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月8日 10時15分

中国の習近平国家主席は11月7日、ドナルド・トランプ氏の米国大統領当選に関し祝意を表明した。習国家主席は「安定した健全で持続可能な2国間関係は、両国の共通の利益と国際社会の期待に沿ったもの。両国が相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力関係の原則を堅持し、対話と意思疎通を強化し、相違点を適切に管理し、互恵的協力関係を拡大し、中国と米国が正しい方法で手を取り合って新時代を歩み、両国と世界に利益をもたらすことが望まれる」と述べた。

中国外交部は11月6日、定例記者会見で、「トランプ氏は中国への関税を大幅に引き上げると宣言しているが、どのような対策を検討しているか。また、それを受けてさらなる財政刺激策を導入するか」という問いに対し、「米国大統領選挙は米国の内政に関することであり、われわれは米国国民の選択を尊重する」としたうえで、関税などに関する問いについては「仮定の質問には回答をしない」と答えた。また、同記者会見で、「今回の米国大統領選挙の結果を受け、中国の外交政策および中国・米国の2国間関係にどのような影響があるか」という問いに対し、「中国の対米政策は一貫しており、相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力関係の原則にのっとり、中米関係に取り組む」と答えた。

中国人民大学国際関係学院で対米関係の研究を行う金燦栄教授は自身の微博(Weibo)アカウントで、「トランプ氏の大統領就任により、中国と米国の経済・貿易関係は確実に衝撃を受けるだろう」とコメントした。また、「トランプ氏の孤立主義は、米国と同盟国との結びつきを弱め、その結果、米国を中心とする国際体制を弱体化させ、中米ゲームにとって好ましいかたちとなる」と指摘した。台湾に関しては、「トランプ氏はビジネスマンであり台湾に対し特別な感情を持たないものの、台湾が米国を利用していると感じているため、台湾に費用を負担するよう求めるだろう。もし、中国が国家統一のプロセスを推し進める決意を固めるのであれば、トランプ氏はハリス氏よりも中国本土と取引をする可能性が高い」と解説した。

(亀山達也)

(中国、米国)

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