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世界銀行がタイの2024年GDP成長率を2.4%と予測、二次都市の成長に期待(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月17日 9時0分

世界銀行は7月3日に「タイ経済モニター(2024年7月)」を発表し、タイの2024年と2025年のGDP成長率がそれぞれ2.4%、2.8%になると予測した。この予測は、2023年12月の予測(2024年3.2%、2025年3.1%)からいずれも下方修正したことになる。

同レポートでは、2024年のタイ経済は持続的な個人消費と観光および下半期からの商品輸出の回復に支えられて、2023年のGDP成長率1.9%から加速が見込まれるとした。さらに、2024年のGDP成長率予測のベースシナリオには、2024年第4四半期に開始予定のデジタルウォレット政策の効果は組み込んでおらず、実施された場合はさらに成長率を押し上げるとした。

2025年については、引き続き個人消費と観光が牽引役となると見込む。そして、成長のペースは鈍化するものの、観光業は2025年半ばには新型コロナウイルス流行前の水準まで回復すると予測した。また、2023年から2030年にかけての潜在成長率は年平均2.7%を見積もっており、高齢化による労働力減少や、生産性の向上が大きく見込まれないことなどから、これまでの潜在成長率から0.5ポイント低下するとした。

なお、同レポートでは、タイ全体の成長の原動力となる首都バンコクの成長に停滞の兆しが見られる一方で、二次都市(注)の1人当たりGDP成長率がバンコクの15倍近くになっていると指摘した。長期的には、二次都市が同国の生産性をより高めて経済成長に拍車をかけ、国際競争力を強化する可能性を秘めていることを強調した。

(注)同レポ―トでは、タイにおける二次都市の定義について、バンコクを除く人口10万人以上の都市としている。

(藤田豊)

(タイ)

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