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日本最大級ヘルスケア特化型ピッチイベント、HVC KYOTO 2024デモデー開催(京都、オーストラリア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月17日 10時10分

ヘルスケア分野の国内外のスタートアップ企業や起業志向の高い研究者を支援するプログラム「HVC KYOTO(Healthcare Venture Conference KYOTO)2024」のデモデー(DemoDay)が7月8~9日に京都リサーチパーク(以下、KRP)で開催された。本プログラムは2016年からKRPや京都府、京都市、ジェトロが主催している。

HVC KYOTOは全て英語で行われ、バイオテックとメドテック(注1)の2つの領域に特化している。採択された企業・研究者は、製薬企業や専門家から約2カ月間メンタリングを受けた後、2日間のデモデーで事業提携先や共同研究先、出資先を探索するHVCパートナーとの個別商談会およびピッチを行う機会が提供される。今回はスタートアップ21社、研究者4人が採択され、8日に外資系大手製薬企業の担当者らと商談。9日には最終選考に残った15組がピッチを行った。

ピッチセッションには、プレシードを含むシード・アーリーステージ(注2)を中心とするスタートアップが登壇し、事業提携や資金調達に向けて、自社の技術や事業などをアピールした。有望と判断された企業・研究者には、各主催機関からアワードが与えられる。海外での成長が期待できる企業を対象にした「ジェトロ賞」は、ビデオゲームを用いて子供の注意欠如多動性障害(ADHD)改善をサポートする医療機器の開発を手掛けるアルマプリズム(Almaprism、本社:京都市)が受賞した。同社は、オーストラリアの医療・ヘルスケア分野のアクセラレーターであるメドテック・アクチュエーター(MedTech Actuator)とジェトロが主催するグローバル展開支援プログラム「MedTech Actuator Origin Japan 2024」への参加権を獲得した。同社役員の糟野新一氏は「海外市場にアクセスするパイプラインを獲得したい」と今後の海外展開に意欲を示した。

共催機関の関西イノベーションイニシアティブ(KSII)による「KSII賞」は京都大学医学部付属病院の西村勉特定准教授、イベントパートナーのベンチャーキャピタルであるアイティーファーム(IT-Farm)の「IT-FARM賞」はグラムアイ(GramEye、本社:大阪府)、KRPによる「KRP」賞はANRis(本社:東京都)がそれぞれ受賞した。これら受賞したスタートアップや研究者には、オフィス無償利用権などの特典が提供される。

写真 「ジェトロ賞」を受賞したアルマプリズムの糟野新一氏(左)(ジェトロ撮影)

「ジェトロ賞」を受賞したアルマプリズムの糟野新一氏(左)(ジェトロ撮影)

(注1)メディカル(医療)テクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、情報通信技術(ICT)を医療に活用する取り組みのこと。

(注2)スタートアップの成長段階を示す。シードステージとは、ビジネスモデルやコンセプトはあるが、製品やサービス化はできていない準備段階のこと。アーリーステージとは会社設立後、事業が軌道に乗るまでの時期のこと。

(安藤琢朗)

(京都、オーストラリア)

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