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中国の中部地域4省が2024年の経済指標を発表、不動産開発投資が不振(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月30日 0時30分

中国の中部地域4省(湖北省、河南省、江西省、湖南省)の各統計局は、2024年の主要経済指標を発表した(注1)。各省の域内総生産(GRP)は、湖北省が前年比5.8%増の6兆12億元(約128兆5,600億円、1元=約21円)、河南省が5.1%増の6兆3,589億元、江西省が5.1%増の3兆4,202億元、湖南省が4.8%増の5兆3,230億元となった。4省の中では湖北省が最も高い伸び率となり、湖南省以外の3省が中国全体のGDP伸び率(5.0%)を上回った。

湖北省の固定資産投資は前年比6.5%増、そのうち製造業への投資が15.4%増となった。内訳としては、航空・宇宙機器および設備(77.7%増)、電子機器(21.1%増)、医薬品(20.0%増)、ハイテク製造業(15.4%増)などが高い伸び率を示した。一方、不動産開発投資は5.9%減少した。そのほか、社会消費品小売総額は5.1%増加し、堅調な伸び率となった。

中部4省の中でGRPが最大となった河南省は、固定資産投資が前年比7.0%増となり、2023年より4.9ポイント上昇した。内訳としては、工業分野(21.6%増)が高い伸び率を維持したほか、民間投資(10.5%増)も2桁の伸びとなった。一方、不動産開発投資は7.5%減少した。2024年には、BYDなどの企業が合計で1億元以上のプロジェクトを投資しており、企業によるプロジェクト投資額は7.6%増となった。消費は着実な成長を見せており、社会消費品小売総額が6.1%増加し、そのうち一定額以上の企業(注2)による小売総額は8.0%増だった。

江西省の固定資産投資は前年比4.8%増となり、全国平均を1.6ポイント上回った。内訳としては、インフラ(11.1%増)、製造業(8.8%増)などが高い伸び率だった一方、不動産開発投資は他省と同様に落ち込みを見せ、8.4%減少した。社会消費品小売総額は4.9%増加した。また、一定額以上の企業における新エネルギー車、スマート家電および音響機器・機材の小売総額はそれぞれ45.3%増、26.9%増となったほか、オンライン小売総額は4.4%増加した。

湖南省の固定資産投資は前年比2.8%増となり、マイナスの伸び率を記録した2023年(3.1%減)から5.9ポイント上昇した。内訳としては、工業分野(9.5%増)、設備・機器投資(9.5%増)、工業技術の改善(5.9%増)などが伸びた。社会消費品小売総額は、2024年から中国各省で行われている「設備更新および消費財買い換え推進政策」の効果もあり、5.4%増加し、全国平均を1.9%上回った。

(注1)河南省と江西省は1月18日、湖北省と湖南省は1月22日に発表。

(注2)卸売業においてその年の主な業務による売上高が2,000万元以上の企業・法人を指し、小売業においてはその年の主な業務による売上高が500万元以上の企業・法人を指す。

(西島和希)

(中国)

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