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カンヌのMIPCOM2024で「おぼっちゃまくん」がワールドプレミア公開(フランス、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月19日 1時0分

世界最大級の映像コンテンツ展示会MIPCOM102124日、フランス・カンヌで開催された。110カ国以上から約1500人の来場者が、また3,200人を超えるバイヤーが訪れた。

写真 MIPCOM会場の入口(ジェトロ撮影)

MIPCOM会場の入口(ジェトロ撮影)

オンラインサービスが多様化し、SNSなどを通じた拡散力が高いウェブコンテンツが世界的に普及する中、映像コンテンツの収益モデルとしてテレビ局が番組形式を海外に販売するフォーマット販売は、コンテンツの海外展開の手法として引き続き重要だ。このためジェトロは、日本コンテンツの販路拡大のため海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」の広報を目的としたブースを設置した。会期初日には国際ドラマフェスティバルin TOKYO実行委員会と連携し、海外バイヤーに日本の映像コンテンツの魅力をアピールするため、各国の代表団や企業とのネットワーキングイベントを開催した。

写真 ネットワーキングイベント(ジェトロ撮影)

ネットワーキングイベント(ジェトロ撮影)

会場では、テレビ朝日が「おぼっちゃまくん」のワールドプレミア上映を行った。同作は約30年前に日本でテレビ放送されていたが、今回の新シリーズはインドの制作会社との共同制作で、2025年にインド全土での放送が予定されている。また、AbemaTVが初出品したほか、基調講演に吉本興業が登壇するなど、日本企業のMIPCOMへの関心の高さがうかがえた。

写真 「おぼっちゃまくん」のワールドプレミア上映(ジェトロ撮影)

「おぼっちゃまくん」のワールドプレミア上映(ジェトロ撮影)

また、会期中に開催された、海外バイヤーが日本ドラマを視聴審査する「MIPCOM BUYERS’AWARD for Japanese Drama」の授賞式(国際ドラマフェスティバルin TOKYO実行委員会主催)、ならびに日本番組のフォーマット(企画、コンセプト、制作ノウハウ)を紹介する「TREASURE BOX JAPAN」〔放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)主催〕にはバイヤーを含む多くの業界関係者が来場した。

写真 「MIPCOM BUYERS’AWARD for Japanese Drama」授賞式(ジェトロ撮影)

「MIPCOM BUYERS’AWARD for Japanese Drama」授賞式(ジェトロ撮影)

期間中は、映像コンテンツをテーマにしたさまざまなセッションも設けられた。2023年に引き続きAVOD(注1)やFAST(注2)の最新動向をテーマにしたセッションが多くみられ、サブスクリプション型のストリーミングサービス、SVOD(Subscription Video On Demand)から、FASTやAVODへのシフトが広がっている様子が見受けられた。

(注1)オンデマンドで番組の視聴が可能な広告付きのストリーミングサービス(Advertising Video On Demand)の略。

(注2)広告付き無料ストリーミングサービス(Free Ad-supported Streaming TV)の略。従来のテレビ放送と同様、現在放映している番組をリアルタイムで視聴できることが特徴で、AVODとは区別される。

(𠮷澤和樹)

(フランス、世界)

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