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チェンナイ日本商工会、スリランカに経済視察団を派遣(インド、スリランカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月28日 14時30分

インド南部タミル・ナドゥ州のチェンナイ日本商工会(会長:斉藤道康・三菱UFJ銀行チェンナイ支店長)は10月23~25日、スリランカに経済視察団を派遣した。スリランカ日本商工会、ジェトロ・チェンナイ事務所、同コロンボ事務所が共同で開催した視察団には、チェンナイ進出日系企業の商社や金融、物流、製造業などの13人が参加した。

初日の23日には在スリランカ日本大使館で、スリランカのビジネス機会をテーマに、スリランカ投資委員会(BOI)のレーヌカー・ウィーラコーン事務総長らが講演した。また、開発が遅れているスリランカ北部についても紹介した。あいさつに立った水越英明・駐スリランカ大使(当時)は南部インドとスリランカの関係強化を歓迎する意向を表明した上で、スリランカ北部開発の重要性を指摘し、「スリランカ全体の発展のためにも、南北格差の解消が重要」と、北部振興を訴えた。また、駐インド・スリランカ高等弁務官を務めたミリンダ・モラゴダ氏は、日本がスリランカ最大の開発パートナーだとして、日本の協力に感謝し、インド南部からの経済視察団の来訪を歓迎するとともに、南インドとスリランカ間の石油パイプライン、電力などの連結性を高める取り組みを提案した。

経済視察団はその後、南部のハンバントタ港やコロンボ港などの港湾物流拠点を視察したほか、スリランカビジネスパーソンとの交流会などを開催した。

チェンナイとコロンボは、空路で1時間と地理的にも近く、経済的にも連携をとりやすい。インドの新興財閥アダニ・グループがスリランカ北部に風力発電のプロジェクトを発表するなど、新型コロナウイルス禍後両国間のビジネスも再開の動きがみられる。

スリランカ政府は2022年4月に、政府対外債務の支払いを停止し、デフォルトを宣言したが、2024年6月には日本、フランス、インドが共同議長を務める債権国会合と中国輸出入銀行との間で、それぞれ債務再編に合意した(2024年7月4日記事参照)。日本政府は同年7月、実施中の円借款案件にかかる貸し付けを再開している。

(大井裕貴、白石薫)

(インド、スリランカ)

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