1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ホーチミンで乳製品関連の展示会「Vietnam Dairy 2024」が開催(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月24日 0時20分

ベトナム南部ホーチミン市で5月30日~6月2日、ベトナム乳業協会(Vietnam Dairy Association)とベトナム展覧広告(VIETFAIR)は、乳業や乳製品に関する国際展示会「第4回Vietnam Dairy 2024」を開催した。乳製品メーカーのほか、乳製品の包装加工・検査機器、乳牛の飼育技術やワクチン、環境対策に関する企業など、ベトナム、日本、韓国、台湾、米国、オーストラリア、ニュージーランド、スイス、デンマーク、フランスなど10カ国・地域から50社以上が出展した。4日間の会期で約1万人が来場し、来場者の内訳は一般消費者が7割、企業が3割だった。

ベトナムの乳製品の市場規模は、2017年の44億ドルから2021年には84億ドルへとほぼ倍増しているが、このうちベトナム国内生産で満たしているのは国内需要の半分以下で、2021年にベトナムに輸入された乳製品の金額は前年比12.4%増の118億ドルだった(市場調査会社リサーチ・アンド・マーケッツ調べ)。2015年にはベトナム国内の加工乳の生産は国内需要の約34%しか満たしていなかったが、2020年には約38%に増加、また、ベトナムの年間1人当たりの牛乳消費量も2015年の16キロから2022年は24キロへと、50%増加したと推定される(人民代議員新聞4月6日)。

今回初めて出展した日系企業からは、「3年前より子供向けのお菓子をベトナム国内の日系スーパーマーケットで販売している。今年は味違いで新商品を販売予定で、ベトナム国内での知名度向上と商品PRのために出展した」「昨年は幼児向けの調整粉乳を販売したが、今年は日本で高齢者向けに販売していた栄養食品をベトナムでも発売する予定で、商品PRのために出展した。ベトナム国内の健康志向の高まりを踏まえ、砂糖と甘味料を使用せず、消費者が手軽に続けやすいような商品開発をしている」などのコメントがあった(ジェトロによるヒアリング5月30日)。

ベトナムでは、6月1日が「子供の日」に当たる。会期中、同展示会では、子供を対象とした消費者向けのイベントも開催され、ベトナム国内外の牛乳メーカーの無料試飲、商品の配布が行われた。さらに、環境保護の意識を高める取り組みとして、ベトナム廃棄物リサイクル協会とホーチミン市の小学校、幼稚園が連携して使用済みの牛乳パックとギフト交換を行うプログラムも紹介されてにぎわいをみせた。(ベトナム乳業協会ニュース6月2日)。

同展示会は、2年ごとにハノイとホーチミンで交互に開催され、次回はハノイ市で2026年に開催される予定だ。

写真 Vietnam Dairy 2024会場内の様子(ジェトロ撮影)

Vietnam Dairy 2024会場内の様子(ジェトロ撮影)

写真 Vietnam Dairy 2024会場(ジェトロ撮影)

Vietnam Dairy 2024会場(ジェトロ撮影)

(新田和葉、ティエン・グエン)

(ベトナム)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください