グジャラート州政府、半導体カンファレンスを開催(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月23日 11時40分
インド西部のグジャラート(GJ)州政府は7月19日、州都ガンディナガルのマハトマ・マンディール国際会議場で、半導体産業をテーマとした「グジャラート・セミコネクト・カンファレンス2024」を開催した。GJ州では、米国のマイクロン・テクノロジーや地場のCGパワーがサナンドII工業団地で、大手財閥系タタ・エレクトロニクスがドレラ特別投資地域(SIR)で、半導体製造プロジェクトを進めている(2024年3月19日記事参照)。今回のカンファレンスは、これらのプロジェクトとインド企業をつなげることにより、関連分野を含めた半導体エコシステムの形成・発展を目的に開催された。
カンファレンス冒頭、GJ州科学技術省のモナ・カンダル次官が開会を宣言し、マイクロン・テクノロジーのシニアバイスプレジデント(SVP)のグルシャラン・シン氏、CGパワーを傘下に持つチューブ・インベストメンツ(財閥ムルガッパ・グループ)のアルン・ムルガッパン会長、タタ・エレクトロニクスのランディル・タクルCEO兼社長らがスピーチを行った。
半導体製造プロジェクトのうち、後工程(アセンブリー、テスト)の工場建設で先行しているマイクロン・テクノロジーのシン氏は、州内の半導体サプライチェーンを強化していくには、自由貿易倉庫地域(FTWZ)、質の高い電力・水の供給、従業員向けの寮・住居、鉄道との接続、凹凸のない道路、公共交通機関、ホテル、インターナショナルスクール、病院といった生活インフラへのさらなる投資のほか、半導体産業が確立している台湾や韓国、日本と州最大都市アーメダバードを結ぶフライトの直行便が必要だと訴えた。ブペンドラ・パテル州首相は「インドで最初の半導体生産が数カ月以内にGJ州で始まることを確信している。私たちは全ての投資家を歓迎し、可能な限りのサポートを提供する。GJ州はハイテク人材の育成に積極的に取り組んでいく」と締めくくった。
カンファレンスでは、テーマ別の8つのセッションのほか、半導体製造プロジェクトを進める前述の3社、州政府と企業などとの個別面談が行われた。
開会式であいさつするブペンドラ・パテル州首相(壇上の演台、ジェトロ撮影)
(吉田雄)
(インド)
外部リンク
- トランプ氏がハリス氏をわずかにリード、米大統領選世論調査(米国)
- メキシコで日本産ホタテの調理コンクール開催、学生料理人らが奮闘(日本、メキシコ)
- 米共和党全国大会、トランプ氏の下で団結アピール、世論調査に影響みられず(米国)
- 米大統領選、バイデン氏が撤退表明、全民主党知事がハリス副大統領を支持(米国)
- EU米データ・プライバシー枠組み第1回レビュー会合、個人データ保護強化を評価(米国、EU)
- バイデン米政権、2035年までに政府業務で使い捨てプラ使用廃止を発表(米国)
- 欧州委委員長信任投票前の演説から見る、欧州議会各会派の立場の違い(EU)
- 共英製鋼、米テキサス州エルパソでの製鋼工場新設などに2億3,000万ドル投資(日本、米国)
- 3中全会開催、2035年までに社会主義市場経済体制の確立目指す(中国)
- 国境の移動円滑化など、ジョホール特区設置に向けシンガポール経済界が提言(シンガポール、マレーシア)
この記事に関連するニュース
-
台湾企業、供給網を中国からインドへ移行=貿易団体会長
ロイター / 2024年7月17日 11時14分
-
タタ、半導体製造で米シノプシスと技術協力の覚書締結(インド、米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月4日 0時10分
-
グジャラート州GIFTシティー、禁酒政策緩和も酒類の販売伸びず(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月3日 0時20分
-
バイデン米政権、CHIPSプラス法に基づき米大手半導体材料メーカーに最大7,500万ドルの助成発表、国内生産を促進(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月1日 11時55分
-
米オーランド経済パートナーシップ、半導体製造などの投資誘致ビジネスミッション実施(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月24日 13時0分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください