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統一地方選の決選投票、現大統領所属政党の首長の数は微増(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月5日 0時45分

添付資料PDFファイル(201 KB)

ブラジルで10月27日、国内51の自治体で市長を決める決選投票が行われた(注)。今回の決選投票は、10月6日に実施された市長・市議会議員を選出する統一地方選挙で、いずれの候補者も過半数を獲得できなかった51の都市が対象で、主要都市のサンパウロ市やリオデジャネイロ市などでも決選投票が行われた。

高等選挙裁判所(TSE)によると、サンパウロ市では、現職市長でブラジル民主運動党(MDB)所属のリカルド・ヌーネス氏が59.35%の得票率で、社会主義自由党(PSOL)のギリェルメ・ボウロス氏を抑えて当選した。ヌーネス氏はサンパウロ州のタルシジオ・デ・フレイタス知事やジャイール・ボルソナーロ前大統領によって推薦されていた。

なお、決選投票を含む統一地方選挙の結果で、所属議員の市長当選が最も多かった政党は社会民主党(PSD)で891人、次いでMDBが864人、進歩党(PP)が752人、ユニオン・ブラジル(União)が591人、自由党(PL)が517人、共和党が440人だった(添付資料表参照)。10月8日付の現地紙「エスタード」の社説によると、これらの政党はいずれも中道から右派に位置すると分類される。右派の市長当選者数が伸びた一方、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が所属する労働者党(PT)を含む左派は減少した。

(注)当初は52の自治体で市長の決選投票が行われる予定だったが(2024年10月15日記事参照)、10月8日にリオデジャネイロ州サン・ジョアン・デ・メリチ市で5位の候補者への投票が無効となり、投票の再集計によって1位の候補者が過半数を獲得できたため、最終的に51都市で決選投票が行われた。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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