岡山市でスタートアップ向けの海外展開セミナー開催(岡山)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月3日 0時55分
ジェトロは9月25日、岡山のスタートアップが海外展開を考えるきっかけを作ることを目的に「スタートアップ向け海外展開セミナー ―岡山からグローバルにスケールするために―」を開催した。
本セミナーは、岡山市のスタートアップ支援拠点「ももスタ」との共催で、個人事業主、起業前の個人や学生、金融機関、自治体関係者など約30人が参加した。会場は満席となり、幅広い参加者の関心の高さがうかがえた。
セミナーの様子(ジェトロ撮影)
まず、ジェトロ・イノベーション部スタートアップ課の長尾祐介課長代理が、スタートアップが世界に拡大するためのマインドセットを解説した。米国のシリコンバレーを例に挙げ、スタートアップの事業拡大やビジネスのスピード感が極めて速く、規模も大きいことを説明。同時に、日本については、経営陣が日本人ばかりで多様性に欠ける点や、国内での事業拡大後に初めて海外展開を検討し始めるスタートアップが多い点を課題として指摘した。こうした課題に対し、多国籍メンバーを通じて他国のネットワーク・情報を取得することや、現地法人を設立して上級役員レベルにコミットしてもらうことなどを対応例として挙げ、シリコンバレーのようなエコシステム先進地域からマインドセットを学ぶことの重要性を説いた。
次いで、世界最大級の著作権フリーの音源の販売・配信サービスを提供する岡山発スタートアップ、オーディオストックの代表取締役社長である西尾周一郎氏が登壇。同社は、実際に海外展開に取り組んでいるスタートアップとして、自社の取り組みを紹介した。提供するサービスや製品については、日本語をそのまま英訳するのではなく海外の人が好むウェブサイト作りを意識することや、同社も活用したジェトロの新輸出大国コンソーシアム事業ハンズオン支援、Global Startup Acceleration Programに触れ、支援機関のプログラムを活用することの重要性について説明した。
セミナー後は交流会とネットワーキングを開催し、講師と参加者の交流だけでなく、参加者同士でも活発に意見交換が行われた。参加者からは「事例紹介が具体的でわかりやすかった」「ジェトロをもっと有効活用すべきと思った」との声があった。
岡山市創業支援・雇用推進課の担当者は「現状、世界を視野に入れている岡山市のスタートアップは非常に少ないが、それではスタートアップとして発展は難しい。近年では学生の活躍も目覚ましく、今後も世界進出を含め高いレベルを目指していってほしい」とコメントした。
(山本明佳)
(岡山)
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