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アルジェリアのソナトラック、複数の欧州企業とグリーン水素関連合意書を締結(アルジェリア、ドイツ、イタリア、オーストリア、スペイン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月21日 1時5分

アルジェリア国営公社ソナトラックは10月14日、同国西部のオラン市で、アルジェリア国営電力公社ソネルガス、ドイツの天然ガス企業VNG、イタリアの天然ガス輸送企業スナム、イタリアとアルジェリアを結ぶ2本のガスパイプラインを管理しているイタリア企業シーコリド(注1)、オーストリアのグリーン水素企業フェーブンド・グリーン・ヒドロゲンと、アルジェリアでのグリーン水素開発に関する合意書を締結した(10月14日付同社プレスリリース)。

同合意書に基づき、グリーン水素製造の統合プロジェクト事業化の可能性と収益性を評価するために、グリーン水素バリューチェーン全体を対象とした調査を共同で実施する。また、2030年をめどに開通予定の北アフリカとイタリア、オーストリア、ドイツを結ぶ専用パイプライン「SoutH2回廊」(注2、2024年5月31日記事参照)を通じて、欧州市場にグリーン水素を供給する計画の実現を目指している。

さらに、ソナトラックは同日、オラン市でスペイン総合石油会社セプサと、欧州市場向けにアルジェリアでグリーン水素とその副産物の生産を目的とした統合プロジェクトの開発に関するフィージビリティースタディーに関する覚書を締結した(10月14日付同社プレスリリース)。

この覚書により、グリーン水素生産プロジェクトの事業化と収益性を評価する調査を実施した後、電気分解による水素製造プラント、電解槽に再生可能エネルギーを供給するための太陽光発電所、風力発電所の建設、メタノールもしくはグリーンアンモニア製造プラント、貯蔵・輸送設備などの建設も行う。

セプサはオランダのロッテルダム港、スペインのアルへシラス港など、欧州の主要港間のグリーン水素サプライチェーンの構築に取り組んでいる(2022年10月27日記事参照)が、今回はソナトラックとの合意書により、グリーン水素の供給体制の強化を図っている。

(注1)スナムとイタリアの石油大手エニの合弁企業

(注2)SoutH2回廊プロジェクトは、イタリア、オーストリア、ドイツ企業が主導する3,300キロに及ぶ水素専用パイプライン回廊建設計画で、北アフリカ、イタリア、オーストリア、ドイツを結び、北アフリカで生産した低コストのグリーン水素を欧州の主要な需要家群に供給できるようにするもの。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア、ドイツ、イタリア、オーストリア、スペイン)

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