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コンテナ港効率性、オマーンのサラーラ港が世界2位、世界銀行報告(中東、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月6日 14時50分

世界銀行は6月4日、「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2023」を発表した。CPPIは船の位置情報などのデータを使い、寄港船の沖待ちも含んだ入港から離岸までの総滞在時間から、コンテナ港の効率性を評価した指標だ。

世界405港のうち、前年に続いて1位は上海の洋山深水港、2位はオマーンのサラーラ港だった。日本では横浜港が9位(前年15位)にランクインした。中東では貨物取扱量が最多で、多くの日本企業が利用しているアラブ首長国連邦(UAE)ドバイのジュベリ・アリ港は49位だった。中東でのランキング上位は次のとおり。

2位:オマーン、サラーラ港(前年2位)
11位:カタール、ハマド港(同8位)
29位:UAE・アブダビ、ハリーファ港(同3位)
30位:サウジアラビア、キング・アブドゥッラー港(同17位)
35位:サウジアラビア、ダンマン港(同31位)
43位:バーレーン、ハリーファ・ビン・サルマン港(同73位)
49位:UAE・ドバイ、ジュベル・アリ港(同38位)
58位:サウジアラビア、ジェッダ港(同29位)

同報告書では、国際貿易の80%以上が海路で輸送され、うち大部分がコンテナで運ばれているため、コンテナ港の効率的な運用は輸出入関連のコストと時間を削減し、輸出競争力を高め、輸入価格を下げると指摘した。港湾の効率化には港湾施設への投資や、先進デジタル技術の適応、鉄道・道路など内陸輸送との接続性の向上、船会社や港湾当局など関係者との連携などが重要だという。

一方で、サプライチェーンが混乱すると、在庫不足、業務の非効率性、生産遅延、コスト増などが発生し、特に開発途上国経済に混乱をもたらす可能性があるという。最近では、紅海アデン湾近海でのイエメンのフーシ派からの船舶攻撃によって海上貿易ルートが混乱し、輸送コストの増加と遅延が発生している。

なお、2023年の寄港時間の世界平均は40.5時間で、前年の世界平均36.8時間より増加した。

(井澤壌士)

(中東、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)

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