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韓国・アフリカサミットが初開催、「重要鉱物対話」立ち上げなどで合意(韓国、アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月6日 11時20分

韓国で6月4日、「2024韓国・アフリカ首脳会議(2024 KOREA-AFRICA SUMMIT)」が開催された。このサミットは、韓国政府が2022年11月に開催した「アフリカナイト」イベントで開催を発表していたもので、韓国政府がアフリカ各国の首脳級を招聘(しょうへい)した初のサミットだ。アフリカの48カ国の首脳・代表級の約60人が参加し、「ともに作る未来:同伴成長、持続可能性および連帯」をテーマにさまざまな議論を行った。

サミット終了後に共同宣言文が採択された。主な内容は次のとおり。

韓国とアフリカの間のグローバルサプライチェーン協力を強化するため、「韓国・アフリカ重要鉱物対話」(注)の立ち上げで合意。
経済連携協定(EPA)、二重課税防止租税条約(DTAA)、投資保護協定(IPA)などの経済協力のフレームワークを強化。
道路、鉄道、橋梁(きょうりょう)、港湾、空港などの大規模プロジェクトで、スマートインフラ分野の協力を強化。
気候変動緩和・適応のための協力を強化。土地および山林保護、海洋および生物多様性保存のための協力を推進。アフリカのニーズに対応した気候変動関連の金融制度造成に向けた連帯を強化。
サミットで議論された協力を促進するため、2030年までにアフリカに対する政府開発援助(ODA)を100億ドル(現在は年間4億~5億ドル程度)に拡大し、韓国企業のアフリカ進出促進のため、140億ドルの輸出金融を提供。
2026年に外相会議を開催し、サミットの結果を評価し、次期サミット開催可能性を模索。

特に共同宣言に含まれた「重要鉱物対話」の立ち上げについて、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「互恵的協力を通じ、サプライチェーンの安定を図るとともに、全世界の鉱物資源の持続可能な開発に寄与する成功ケースになる」と期待を示した。

サミット開催に合わせて、6月3~5日には「韓国・アフリカ観光フォーラム」「韓国・アフリカエネルギー投資フォーラム」「韓国・アフリカ青年スタートアップフォーラム」などの各種併催イベントや、韓国・アフリカ各国の首脳による2国間会談も開催された。特に5日には「韓国・アフリカビジネスサミット」が開催され、韓国・アフリカ各国の首脳を含む約400人が参加した。同ビジネスサミットでは、産業化と投資活性化、貿易拡大と雇用創出、食糧・重要鉱物の安全保障強化、脱炭素や気候変動への対応などが論議された。

(注)アフリカはニッケル、クロム、マンガン、コバルト、リチウムなど、産業の重要原材料となる鉱物資源の約30%を保有していると言われている。

(李海昌)

(韓国、アフリカ)

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