1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

米国における外国の影響力ランキングで日本が1位、米民間報告書(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月10日 0時35分

米国の首都ワシントンのロビイング企業のBGRグループは10月2日、米国における世界198カ国・地域の影響力をランキングにした報告書を発表した。これによると、日本が前年に続いて総合ランキング1位となった。2位以下にはドイツ、韓国、カナダ、イタリア、英国などが続いた。

評価項目は、(1)米国でのロビイング活動支出、(2)GDP、(3)人口、(4)人権、(5)治安・テロ対策、(6)政府の透明性、(7)世界経済フォーラム(WEF)の世界競争力ランキング、(8)貿易、(9)投資(注1)、(10)米国に拠点を置くグローバル企業数など25項目(注2)にわたる。

日本は、(19)国際機関への加盟、(20)国際的大規模イベントの主催、(21)ソーシャルセンチメント(注3)、(22)ソーシャルセンチメントの割合の4項目で1位となったほか、(10)米国に拠点を置くグローバル企業数、(16)スポーツ分野の功績で2位、(15)芸術分野での功績で3位など、延べ16項目で上位10位以内に入った。

BGRグループのフランク・アーレンズ氏はジェトロの取材に対し「さまざまな理由が重なり、日本がトップの座を獲得した」「日本は80年近くにわたり世界でも模範的な国であり、米国の重要な同盟国として、米国とともに複数の国際機関に積極的に参加してきた。米国の道路では日本車が圧倒的に多く走っており、日本製品は一般的に高品質だと見なされている。日本は米国の主要な投資元国だ。米国は日本人観光客にとって最も人気の高い旅行先であり、日本ではオリンピックのような大規模イベントが数多く開催され、米国のテレビ視聴者もそれらを視聴している」「日本製鉄のUSスチール買収計画を巡る政治的な駆け引きによる短期的なドラマがあったにもかかわらず、米国は依然として、日本企業にとって長期的に見て魅力的な投資先ということだ」と述べた。

(注1)評価項目は、複数指標を掛け合わせて順位を算出しているものもある。例えば、(9)投資に関しては、米国商務省の統計によると、2023年末時点の米国の対内直接投資残高は、投資元国別に日本が1位だが(2024年9月6日付地域・分析レポート参照)、BGRグループによると、これに加えて、米国の対外直接投資、各国GDPに占める国外直接投資の割合、各国の総国外直接投資に占める対米直接投資の割合などを考慮して、順位を算出したとしている。

(注2)(11)観光、(12)国民の民間交流、(13)学生の海外留学、(14)文化的遺産、(15)芸術分野での功績、(16)スポーツ分野での功績、(17)言語の影響力、(18)米国との地理的距離、(19)国際機関への加盟、(20)国際的大規模イベントの主催、(21)ソーシャルセンチメント、(22)ソーシャルセンチメントの割合、(23)オンライン上のプレゼンス(オンラインニュースとソーシャルメディアのプレゼンス)、(24)オンライン上の政治的センチメント、(25)オンライン上の文化的センチメント。

(注3)オンラインニュースやソーシャルメディア上のデータを肯定的な評価、否定的な評価、中立的な評価に分類し、その程度を測定した指標。

(葛西泰介)

(米国、日本)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください