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ジェトロがビジネスミッション派遣、経済都市や中東屈指の大学KAUSTを訪問(サウジアラビア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月7日 0時10分

ジェトロは1月26~28日の3日間、サウジアラビアでのビジネス支援を目的としたミッションを首都リヤドと第2の都市ジッダに派遣した(2025年2月4日記事参照)。

ミッションは初日にリヤド市内のサウジアラビア投資省とリヤド商工会議所を訪問し、特区を視察した後、2日目の27日はジッタに本部を構えるサウジアラビア工業用地公団(MODON)と、キング・アブドゥッラー科学技術大学(KAUST)を訪問した。MODONは、工業用地の開発や運営、管理を担う政府機関で、ジッダのほか、リヤド、東部のダンマームやアル・アハサ、南西部のジーザーンなど、同国全土で36の既存、または開発中の工業都市を管理している。MODONからは概要や提供サービス、外資企業に対するインセンティブなどに加えて、最新の工業用地管理システムについて説明があった。同国の工業都市には、いすゞ、三菱自動車、シェル、エクソンモービル、韓国LGエレクトロニクス、富士通、P&G、ユニリーバといった外資系企業が多く進出している。ミッション団は、ジッダの工業都市に進出するスペイン系のPVH Middle East(太陽光発電システムの開発・製造)と、クウェート系物流企業のKGL Logisticsを訪問し、製造工場や物流倉庫の内部を視察した。2社からはジッダに拠点を構えるメリットが共有された。

写真 MODONの工業用地管理システムの見学(ジェトロ撮影)

MODONの工業用地管理システムの見学(ジェトロ撮影)

学術界との交流では、中東地域屈指の科学技術大学のKAUSTを訪問した。学長が概要を説明したほか、10人の教授が日本企業との産業連携の可能性が高い分野を紹介した。同大学は、産業連携によってサウジアラビア経済にインパクトをもたらし、同国の経済多角化戦略「ビジョン2030」への貢献を目指している。国内の産業連携事例も多く、国営石油会社サウジアラムコはKAUST内に研究施設を設置し、次世代エネルギー技術の開発を行っている。

写真 KAUSTを訪問(ジェトロ撮影)

KAUSTを訪問(ジェトロ撮影)

最終日には、国内最大規模の経済都市(2014年6月5日記事参照)のキング・アブドゥッラー経済都市(KAEC)を訪問し、産業集積地や港湾施設、現地進出企業を視察した。敷地の2割近くが充てられるインダストリアル・バレーには、食品、医薬品、物流、電子機器など幅広い分野の企業が進出しており、産業活動の中心地として発展が期待される。紅海沿岸に位置する最先端の商業港キング・アブドゥッラー港は、紅海とスエズ運河経由の海運に対応しており、自動化された港湾システムにより貨物の積み替え効率が向上し、物流チェーンの中心地としてのハブ港の機能を果たしている。

参加企業からは、「ドバイなど周辺都市との比較ができた」「最新の港湾情報をじかに聞くことができ大変参考になった」などのコメントがあった。

(井村文哉、藤本海香子)

(サウジアラビア、日本)

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