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南極とチリを結ぶ海底ケーブル敷設予備調査の入札結果を発表(チリ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月17日 9時50分

チリの通信次官官房(SUBTEL)は1月9日、南極大陸とチリ本土間を結ぶ海底ケーブルの敷設に係る予備実現可能性調査(プレFS)の入札結果を発表した。

採択されたのは、アラブ首長国連邦のサリエンス・コンサルティングと米国のパイオニア・コンサルティングからなるコンソーシアム。同コンソーシアムは、南極大陸とチリ本土間を結ぶ海底光ファイバーケーブルシステムの実装に関して技術、法律、経済、財務、環境、社会、ガバナンス、地政学の各側面でプレFS調査を実施し、調査結果や提言などをまとめた報告書を提出する。調査期間は16カ月で、調査に係る金額は211万4,000ドル。

このプロジェクトは、SUBTEL、ラテンアメリカ・カリブ海開発銀行(CAF)、マガジャネス州の協力により実現している。SUBTELによると、この海底ケーブルが敷設されれば、大容量のデータを高速で伝送することが可能となり、データ分析の改善や多国間での科学技術協力が可能になる。また、生物多様性や大気の質の分析などの気候変動監視システムの強化にもつながるという。加えて、より信頼性の高い通信を提供し、南極の基地がクラウドサービス、オンライン会議、オンラインプラットフォームなどにアクセスできるようになることで、南極大陸で活動する国々との国際協力の促進にも役立つことが期待されている。

チリではほかにも、南米とアジア大洋州を結ぶ初の海底ケーブル敷設プロジェクト「フンボルト」が進行中で(2024年1月18日記事参照)、こちらは計画どおりに進めば2026年末ごろの完成を予定している。

(岡戸美澪)

(チリ)

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