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アヌシー国際アニメーション映画祭と展示会開催(フランス、日本、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月26日 0時35分

世界4大アニメーション映画祭の1つとして知られる「アヌシー国際アニメーション映画祭2024」と併設展示会の「国際アニメーション映画マーケット(MIFA)2024」がそれぞれ6月9~15日、6月11~14日に開催された。

主催者発表によると、来場者数は世界103カ国から1万7,400人(うち6,500人がMIFA来場者)、出展者数1,100社、参加バイヤー数330人だった。

映画祭の主な受賞作品は、長編部門ではクリスタル賞(グランプリ)に「Memoir of a Snail」(オーストラリア、アダム・エリオット監督)、審査員賞、ガン財団賞に「Flow」(ラトビア・ベルギー・フランス、ギンツ・ジルバロディス監督)が選ばれた。映像の独自性や斬新さを評価するコントルシャン部門グランプリには「El Sueño de la sultana(スルタンの夢)」(スペイン・ドイツ、イザベル・エルゲラ監督)が選ばれた。日本の作品では、ポール・グリモー賞(監督賞)に「窓ぎわのトットちゃん」(日本、八鍬新之介監督)が選出された。

短編部門ではクリスタル賞に「Percebes(フジツボ)」(ポルトガル・フランス、アレクサンドラ・ラミレス監督、ラウラ・ゴンサルベス監督)、審査員賞に「La voiture qui est revenue de la mer(海から帰ってきた車)」(スイス、ヤドビガ・コワルスカ監督)、アレクセイエフ‐パーカー賞に「Beautiful Men」(ベルギー・フランス・オランダ、ニコラス・ケペンス監督)、ジャン=リュック・シベラス賞に「[S]」(英国、マリオ・ラデフ監督)が選ばれた。

日本作品としては、長編部門に「化け猫あんずちゃん」(久野遥子監督・山下敦弘監督)、「きみの色」(山田尚子監督)、「屋根裏のラジャー」(百瀬義行監督)がノミネートされた。また、コントルシャン部門に「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(古賀豪監督)、短編部門に「カワウソ」(泉原昭人監督)、「Miserable Miracle」(折笠良監督)がノミネートされた。

写真 映画祭の会場(ジェトロ撮影)

映画祭の会場(ジェトロ撮影)

写真 野外上映会場(ジェトロ撮影)

野外上映会場(ジェトロ撮影)

今回新設された部門のアヌシープレゼンツ(Annecy présente !)では、コンペティション外のあらゆるジャンルの一般大衆、または若者向けの長編映画が選ばれ、日本映画5作品を含む全16作品が上映された。

写真 展示会場の外観(ジェトロ撮影)

展示会場の外観(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンブース(運営:ユニジャパン、ジェトロ撮影)

ジャパンブース(運営:ユニジャパン、ジェトロ撮影)

XR(注)&ゲーム部門として、今回初めて没入型ゲームとビデオゲームに特化した会場が設置された。具体的には、スペインのウィアード・マーケット(Weird Market)と連携して、ビデオゲームの予告編などについてのコンペティションを開催した。ゲーム分野でのアニメーションへの注目が高まっていることがうかがえる。

次回は、2025年6月8~14日に開催予定。

(注)エクステンデッド・リアリティー、またはクロス・リアリティーと呼ばれる、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)の各要素を組み合わせた技術の総称。

(𠮷澤和樹、キャロリーヌ・アルテュス)

(フランス、日本、世界)

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