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米オラクル、モロッコでR&D拠点拡大、IT人材新規1,000人の雇用計画(モロッコ、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月20日 1時0分

米国IT大手オラクルはモロッコでのR&D事業強化のため、IT人材1,000人を新規に採用すると発表した。5月9日に米国を訪れていたモロッコのリタ・メズール・デジタル移行・行政改革担当特命相がイノベーションでの協力とコミットメントについて、オラクルのサフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)と合意に至った。調印式典にはモロッコのモフシン・ジャズリ投資・公共政策統合・評価担当特命相やアリ・セディッキ投資貿易開発庁(AMDIE)総裁が出席した。

オラクルは、モロッコの商都カサブランカのカサ・ニア・ショア・パーク(Le Parc CasaNearShore、注)に開発センターを設置しており、クラウド、人工知能(AI)、機械学習技術を活用してビジネスや科学、公共部門が抱える課題解決に取り組んできた。新規採用の1,000人は、カサブランカと首都ラバトや港町アガディール周辺地域、また、今後拠点の設置が予定される北部地域に配置されるもようだ。

今回の合意について、キャッツCEOは「カサブランカの開発センターは、技術的なブレークスルーの創出やサイバーセキュリティー強化、新しいAI機能の提供で重要な役割を果たしてきた。モロッコでのR&Dプレゼンスの拡大により、豊富な人材プールをさらに活用し、世界のビジネスニーズに応えるためにソリューションの開発を加速できる」と期待を述べた。

メズール特命相は、最先端のセンターでモロッコの若者たちがAIやビッグデータ、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティーといった最新技術の設計と開発に携わることに歓迎の意を示した。

モロッコ政府は付加価値産業の育成を重視しており、5月後半には国内外で関連のIT関連イベントが連続する。まず24~26日は、モロッコでの映像ゲームビジネス普及を目的に、ラバトで「モロッコ・ゲーミング・エキスポ」が政府主導で開催され、関連シンポジウムや展示、Eスポーツ競技会が行われる。今回が第1回で、名誉ゲストとして日本のゲームクリエーターの今村孝矢氏(元任天堂、大阪国際工科専門職大学工科学部教授)が参加する。

29~31日は、アフリカ最大級の大型情報通信系展示会で、約3万人の来場者を見込む「GITEX AFRICA 2024」が前年に続いて、マラケシュで開催される。ジェトロも出展し、「ジャパンテック・アフリカチャレンジ」で採択された日系スタートアップ4社のアフリカでのビジネス展開を支援する。

(注)カサ・ニア・ショア・パークは、2008年にカサブランカに作られた技術系企業のビジネスパーク。オラクルをはじめ、IBMやデル、ボッシュ、SAPなどが拠点を構え、就業人口は2万人。

(本田雅英)

(モロッコ、米国)

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