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2024年の山東省GRPは5.7%増、日本との貿易額が減少(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月27日 1時30分

添付資料PDFファイル(216 KB)

中国の山東省統計局は1月20日、同省の2024年の域内総生産(GRP)は9兆8,566億元(約211兆9,700億円、1元=約21.5円)で前年比5.7%増となったと発表した(2023年は6.0%増)。山東省政府は、2024年のGRPを5%以上にするとしていたが、この目標値を上回った。産業別では、第一次産業が3.7%増の6,617億元、第二次産業が6.6%増の3兆9,609億元、第三次産業が5.4%増の5兆2,340億元だった(添付資料表参照)。

第二次産業の一定規模以上の企業(注1)による工業生産増加額(付加価値ベース)は前年比8.3%増となった。設備製造業の増加額は10.0%増、そのうち、電子設備や自動車製造業などは12月の単月でそれぞれ28.5%増と23.0%増となり、大幅な成長を見せた。

第三次産業については、2024年1~11月における一定規模以上のサービス業(注2)の営業収入は前年同期比8.5%増となった。うち、複合一貫輸送(注3)と運送代理業、ビジネスサービス業、専門・技術サービス業がそれぞれ29.7%増、14.4%増、11.4%増と高い成長率を示した。

消費財の買い替え支援策が効果を発揮し、消費市場の規模は継続的に増長。2024年の社会消費品小売総額は前年比5.0%増の3兆7,960億元となった。業種別では、飲食業と商品小売業はそれぞれ7.7%増、4.7%増だった。ネット消費は順調に伸びており、一定額以上のネットの実物商品小売額が22.0%増で、一定額以上の小売額増加率(注4)より14.8ポイント上回った。

固定資産投資は3.3%増、うち製造業向けの投資は前年比15.1%増となり、不動産開発は11.7%減少した。

青島税関が2025年1月18日に発表した統計データによると、2024年の山東省の貿易総額は前年比3.5%増の3兆3,806億2,000万元だった。うち輸出額は7.1%増の2兆811億6,000万元、輸入額は1.8%減の1兆2,994億6,000元となった。国・地域別では、ASEANとの貿易総額は5.9%増の6,890億6,000万元、EUは3.5%増の3,080億4,000万元、米国は1.2%増の3,308億8,000万元、韓国は14.1%増の2,992億3,000万元となった。日本はマイナスを記録し、9.5%減の1,696億3,000万元だった。

住民1人当たり可処分所得は、名目で前年比5.5%増の4万2,077元となり、居住地別にみると、都市住民は4.8%増の5万4,062元、農村住民は6.2%増の2万5,257元となった。なお、消費者物価指数(CPI)は0.2ポイント上昇した。

(注1)当該年の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(注2)年間営業収入が2,000万元以上の運輸・倉庫・郵便業、情報伝送・ソフトウエア・情報技術サービス業、水利・環境・公共施設管理業など。

(注3)2つ以上の異なる運送手段により、荷受け地から荷渡し地までを一貫で行なう輸送形態を指す。

(注4)小売業における一定額以上の定義は、当該年の主な業務の売上高が500万元以上であること。

(董玥涵)

(中国)

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