マンハイムで、アニメ・日本文化イベント「AnimagiC」が開催（ドイツ）

ドイツ南西のマンハイムで8月2～4日、アニメ・日本文化イベント「AnimagiC」が開催された。「AnimagiC」」は、1999年からコブレンツとボンで開催されてきたが、2017年にマンハイムに会場が移って以降、今回が6回目の開催となった。

同イベントでは、アニメ・漫画・キャラクターグッズなどを販売する、「JAPAN STREET」（注）登録企業を含む約60社が出展した。あわせて、36人の漫画家や作家がポスター、キーチェーン、ハガキなどを展示・販売した。また、会期中にJ-Popやアニメソングのコンサート、コスプレコンテスト、メイドカフェ、アニメのパネルイベントや上映会などが実施された。日本からは漫画家の伊藤潤二氏、TVアニメ「進撃の巨人」の林祐一郎監督、J-Pop歌手の「Who-ya」などがイベントに出演した。

会場および任天堂のゲームコーナーの様子（ジェトロ撮影）

本イベントでは、日本企業がマーケティングも行った。食品大手の日清食品グループはブースを出し、スポンサーとしてカップヌードルを提供した。また同社は、欧州で開催される日本関連イベントでカラオケを提供する「Team KOE」と共に、会場でカラオケイベント「Ramen-Wok-Wok-Karaoke」を実施した。ゲーム大手の任天堂もゲームコーナーを設置した。来場者は新しいゲームやレトロゲームを体験したりコンテストに参加したりした。

日清食品グループのブース（ジェトロ撮影）

AnimagiC責任者のトーマス・ウェーブラ氏によると、本イベントの入場者数は約3万5,000人で、想定の3万人を上回った。また、ウェーブラ氏は、AnimagiCはBtoCだけでなく、ドイツにおけるアニメ・漫画関連のBtoBイベントとしても重要性を増しているとコメントした。

南ドイツでは、今回のAnimagiC以外にも、ミュンヘン近郊の「Animuc」、ニュルンベルクの「FrankenMEXX」、メミンゲンの「YumeKai Night」などの複数の日本のアニメ・コンテンツ関連イベントが開催されている。

次回のAnimagiCは2025年8月1～3日に開催される予定。

（注）Japan Streetは、ジェトロが招待した海外バイヤー（海外に販路を持つ国内のバイヤーを含む）専用のB to Bのオンラインカタログサイト。

（クラウディア・トーディ、佐藤由美子）

（ドイツ）