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欧州最大級の水素技術展示会、開催都市をハンブルクに移して初開催(ドイツ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月30日 1時25分

ドイツ北部の都市ハンブルクで102324日、欧州最大級とされる水素技術展示会「Hydrogen Technology Expo Europe 2024」が開催された。過去3年間は北部のブレーメンで開催されたが、規模を拡大させ、開催都市をハンブルクに移して初めての開催となった。

800社超が出展し、2日間の会期で約15,000人が来場した。日本からも水素関連事業者が複数出展したほか、神戸市が市内企業5社を取りまとめてブースを設置した。2023年度のパリでの神戸欧州ビジネスオフィス開設を機とした神戸市の出展は、日本の政府系団体として初出展となった昨年度に引き続き2回目となる。

同展示会の特徴について、ジェトロが複数の出展者にヒアリングしたところ、「テクノロジーの名を冠しているとおり、技術に寄った展示会で、技術者や研究者も多く来場し、商談も盛んに行われている」「水素に特化した展示会としては欧州最大規模で、出展者も来場者も水素関連を担当しており、質が高く、手応えのある商談ができる」といった声が聞かれた。

写真 展示会場の様子(ジェトロ撮影)

展示会場の様子(ジェトロ撮影)

神戸市のブース内に出展した山本電機製作所は「総合見本市では、ブース来訪者のうち数%程度しかターゲットとしている層の訪問は見込めないが、この展示会は水素に特化しており、ブース訪問者の2割程度が商談に結び付きそう」と語った。

北部ドイツ5州(注)の経済振興公社が連携して、ドイツ北部を欧州中心部のグリーン水素の最有力地域とし、グリーン水素のバリューチェーンを開発・完成させることを目的としたイニシアチブ「HY-5(ハイファイブ)」の一環で、ハンブルク州とブレーメン州が隣接してブースを設置。両州内企業などがスタンドを構えたほか、ハンブルク州のブースでは、ハンブルク港を中心に現在進められている水素プロジェクトについてタッチパネルで紹介していた。

写真 ハンブルク州担当者による水素プロジェクト説明の光景(ジェトロ撮影)

ハンブルク州担当者による水素プロジェクト説明の光景(ジェトロ撮影)

次回は、会期日数を2日間から3日間に増やし、2025年10月21~23日に、同じくハンブルクで開催される予定。

(注)ブレーメン州、ハンブルク州、メクレンブルク・フォアポンメルン州、ニーダーザクセン州、シュレスビヒ・ホルシュタイン州

(中山裕貴)

(ドイツ、日本)

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