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リマ市民の6割がタクシー配車アプリをダウンロード(ペルー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月3日 0時45分

民間調査会社CCRクオレが2024年6月から7月にかけて、ペルーの首都リマの市民約500人を対象に調査したところ、61%がスマートフォンにタクシー配車アプリを1つ以上ダウンロードし、38%がタクシーに乗車する際、実際にアプリを利用していることが分かった(「ヘスティオン」紙8月29日)。

最も利用するタクシー配車アプリを聞いたところ、最も回答が多かったのは、現在は米国カリフォルニア州に本社を構えてグローバル展開を行うイン・ドライブ(InDrive)で57%、次いでウーバー(Uber)23%、ジャンゴ(Yango)10%となっている。

CCRクオレの担当者によると、多くの利用者が複数のアプリをダウンロードしており、中間層は乗車料金が比較的安いイン・ドライブやジャンゴに流れる一方、富裕層はウーバーの利用が多い傾向にある。イン・ドライブなどの配車サービスに登録されたタクシーによる強盗事件などの報道を受けて、富裕層は料金が高くても安全性を重視する利用者が多いという。

日本企業の出張者や駐在員にヒアリングしたところ、タクシー配車アプリを利用する機会が増えているという。ペルーのタクシーには料金メーターがないため、スペイン語で事前交渉が必要だったが、アプリを利用することで乗車前に料金が表示され、タクシーを利用しやすくなった。カビファイ(Cabify)、タクシーサテリタル(TaxiSatelital)も、ウーバーほどタクシーの登録台数が多くないといわれているが、日本企業や外資系企業が集中するリマのサンイシドロ地区やミラフローレス地区では、比較的スムーズに配車され利用されている。

アプリを使用してタクシーに乗車する際は、トラブル回避のため、幾つかの点に留意が必要だ。

1. 現金で支払う場合には小銭を用意しておいたがよい。タクシー運転手は現金をわずかしか持っていないことが多い。
2. タクシーを待つ間、路上ではスマートフォンを手にもっている時間を極力短くする。見せないことが有効なひったくり防止策になる。
3. 土地勘がない場合、乗車したら、ときどき自身のスマートフォンで車両の位置をみて、目的地に向かっているか確認する。方向が違うと感じたら、タクシー運転手に目的地を確認する。スマートフォンの画面を見せたり、紙に場所を書いたりして交渉する。スマートフォンは運転手に手渡さない。場合によっては、途中で降りるなど冷静に対応する。
4. 信号や渋滞で停車しているときにひったくりに遭うことを避けるため、車内でスマートフォンを見るときは、車の窓を閉めて、できるだけ外から見えない位置で使う。

(石田達也)

(ペルー)

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