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日本・アジアのポップカルチャー紹介イベントが5年ぶりに対面開催(ロシア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月3日 0時20分

11月3、4日の両日、ロシア・モスクワ市内で日本とアジアのポップカルチャーを紹介するイベント「HINODE」が開催された。同イベントは2011年から2019年まで毎年開催。2020年は新型コロナ感染症拡大などの理由からオンライン開催に切り替え、その後開催を中断していたが、今回2024年に5年ぶりに対面開催を再開した。主催者であるジャパンハウスの遠藤伊緒里取締役は「継続的にコンテンツを紹介していくことが大事」と語る。同氏とのインタビュー概要は次のとおり(2024年11月26日)。

(問)HINODEの概要について。

(答)日本・アジアのポップカルチャーを紹介している。コスプレ審査、ダンス・歌などの出し物披露、ゲーム(家庭用ゲーム機)の体験コーナー、グッズ販売、アジアン・フードの飲食店などを設けた。以前はイベント名を「HINODE POWER JAPAN」として日本を前面に打ち出していたが、今回は「HINODE東方文化フェスティバル」とした。日本はロシアから非友好国に指定されていること、日本のコンテンツだけでは若干、集客力に不安がみられ始めたことが理由だ。

写真 会場の風景(ジェトロ撮影)

会場の風景(ジェトロ撮影)

(問)ロシア市場での日本および他のアジア諸国のポップカルチャー、コンテンツに対する評価は。

(答)依然として高く、需要はある。まずアニメ、漫画から入り、次にコスプレに進むのが一般的。コスプレはロシアの中に文化として浸透し、「コスプレの聖地は日本」と認識されている。韓国関連はダンスが、中国関連ではアクションロールプレーイングゲームの原神(中国企業が開発したゲーム)が中心となって人気が出始めている。

写真 会場内のコスプレーヤー(ジェトロ撮影)

会場内のコスプレーヤー(ジェトロ撮影)

(問)ロシアでの今後のアジア発ポップカルチャーの浸透、コンテンツビジネスの見通しは。

(答)韓国はダンスのほかコンテンツでもよいものが出てきており、勢いがある。プロモーションをしなくてもある程度浸透していくと思う。中国も原神など一部に限定されるが、レベルは上がってきている。その一方で、日本のコンテンツは積極的なプロモーションを行わないと、これ以上の広がりは難しいかもしれない。

確かに日本のコンテンツは優良だが、それがなければ消費者は別の似たものに向かう。それが続けば、プレゼンスは低下していく。また、日本のコンテンツに対する需要に供給が追い付かず、結果として海賊版に流れる側面もある。それらを避けるために、少しずつでもよいので継続的に日本のコンテンツをロシア市場に紹介していくことが重要だ。

写真 ジャパンハウスの遠藤取締役(ジェトロ撮影)

ジャパンハウスの遠藤取締役(ジェトロ撮影)

(欧州課)

(ロシア、日本)

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