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タイ商務省、上半期の貿易統計を公表、輸出額は前年同期比2.0%増(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月20日 0時5分

添付資料PDFファイル(185 KB)

タイ商務省が7月26日に公表した貿易統計によると、2024年上半期(1~6月)の貿易総額は2,958億2,260万ドル(前年同期比2.5%増)だった。輸出額は1,452億9,000万ドル(2.0%増)、輸入額は1,505億3,300万ドル(3.0%増)、貿易収支は52億4,300万ドルの赤字となった。

輸出額を品目別に見ると、上位3位は自動車・同部品が154億2,400万ドル(前年同期比0.3%減)、コンピュータ・同部品が110億1,600万ドル(23.2%増)、宝石・宝飾品が75億7,500万ドル(0.8%増)だった(添付資料表1参照)。主要輸出品目の自動車・同部品に加えて、電子集積回路(13.0%減)、ゴム製品(4.0%減)が減少する一方で、コンピュータ・同部品や機械・同部品などが増加した。さらに、通貨バーツ安や輸入国による食料安全保障の確保に向けた措置、インドのコメ輸出の制限が大きく影響して、タイ米への需要が増加し、輸出量は前年同期比25.1%増の500万トンを超えている。これを受けて、政府は年間800万トン以上のコメを輸出するという野心的な目標を掲げた。

輸出相手国・地域別では、輸出額上位3カ国は米国が257億6,800万ドル(前年同期比11.2%増)、中国が176億200万ドル(1.2%減)、日本が115億7,000万ドル(同7.5%減)だった(添付資料表2参照)。経済の不振が続く中国や日本への輸出が減少する一方で、経済成長の堅調な米国への輸出が好調で、牽引役となった。

輸入の品目別を見ると、原油が168億4,700万ドル(前年同期比1.5%増)、電子集積回路が125億9,100万ドル(31.3%増)、機械・同部品が102億2,600万ドル(5.0%減)だった(添付資料表3参照)。その他、宝飾品やコンピュータ・同部品などで6割近く増加した一方で、鉄・鉄鋼製品(15.4%減)、天然ガス(24.0%減)などでは減少した。

輸入の相手国・地域別では、中国が375億7,000万ドル(前年同期比7.1%増)、日本が140億9,900万ドル(13.0%減)、台湾が114億9,900万ドル(68.7%増)だった。台湾からの輸入が大きく伸長するとともに、国内での生産過剰が指摘される中国からの増加が目立った(添付資料表4参照)。

商務省によると、2024年の輸出見通しについては目標(1.0~2.0%増)を達成すると予想している。プラス要因として、農産品やデジタル経済の成長による関連商品への需要の高まりを挙げている。他方、マイナス要因として、干ばつによる農産品の減産や、地政学的緊張の継続、輸送コストの上昇、各国の選挙実施に伴う投資判断の遅れなどを挙げた。

(藤田豊)

(タイ)

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