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無期限の外出禁止令を発出、学生デモはさらに大規模化(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月5日 14時55分

バングラデシュでは、公務員採用の特別優遇枠のクオータ制の改革要求を発端として、7月上旬から学生のデモが頻発し、治安当局との衝突が続いている。8月2日に学生デモと当局の大規模な衝突が再度発生し、3日はダッカ大学で学生団体が中心となり、シェイク・ハシナ首相の辞任を求める大規模集会が行われ、4日には学生デモがさらに拡大して衝突が起きたため、政府は4日午後6時以降の外出を無期限に禁止する通達を発出した。また、5日から3日間を臨時休暇(General Holiday)に定めた。

学生団体は当初、ハシナ首相の謝罪などを求めていたが、デモ再開に伴ってハシナ首相と内閣の辞任を要求し、抗議活動を再開したかたちだ。政府は7月24日~8月3日にダッカ、ガジプール、ナラヤンゴンジ、ノルシンディなどの外出可能時間を当初の午前10時~午後5時から、午前7時~午後8時までに段階的に延ばしてきたものの、4日午後6時以降の外出を禁止にした。急な政府通達に対して、日本企業は急きょ工場やオフィスの閉鎖対応などに追われた。

政府はまた7月28日以降復旧していた携帯電話のモバイルデータ通信(2024年7月29日記事参照)を再度遮断した。さらに、フェイスブックなどのSNSや対話アプリのワッツアップやメッセンジャーの使用も規制した。4日夜時点ではブロードバンドのインターネットは利用できている。

学生団体は5日に「ダッカへのロングマーチ」と称する抗議行動を行うと発表しており、衝突が再度発生する可能性がある。現地在留者は外出を厳に控え、現地ニュースで最新情報を入手し、安全対策を徹底する必要がある。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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