モスクワの美容展示会、韓国企業の出展が倍増（ロシア）

美容分野でロシア国内最大の展示会「インターチャーム」が10月9日から12日にかけて、モスクワ近郊の展示会場クロックス・エクスポで開催された。主催者の発表（10月23日）によると、出展企業数は1,400社（前年比約17％増）、来場者は7万500人（同8％増）を超え、いずれも過去最高を記録した。出展企業を国・地域別に見ると、ロシア（637社）に次いで最も多かったのは中国の548社で、トルコ（52社）、韓国（45社）と続いた。

韓国の出展企業数は前回（2023年11月6日記事参照）の22社と比べて倍増した。世界各地の美容関連見本市で韓国パビリオンを組織し、インターチャームでもパビリオンを主催した同国の企業に話を聞いたところ（10月9日）、安価な中国製品との競争の激化に触れつつ、韓国企業の中でロシアの美容関連市場に対する関心は高いとし、「自分たち以外にも、同様にインターチャームで韓国企業を集めたパビリオンを設置している団体がある」と話していた。

フランスやイタリアなどからも出展があった。日本からは、日本メーカーの公式パートナーとしてヘアケア製品をロシアに輸入・販売している地場企業が「日本」のカテゴリーとして出品したほか、別のロシア企業ブースでは「ロシアでの販売を担う地場のパートナー企業が初めてインターチャームに出展するというので、応援に駆けつけた」と、日本から出張してきたメーカーの担当者がブースに立つ姿も見られた。

イベントを実施して大勢の来場者を集めるロシア企業のブース（ジェトロ撮影）

韓国企業のブース。同国からの出展社数は前年の2倍に（ジェトロ撮影）

洗練されたデザインの中国企業のブースも出現（ジェトロ撮影）

（欧州課）

（ロシア）