1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ハリス氏、全米支持率平均値でトランプ氏との差わずかに広げる、大統領選世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月20日 12時0分

11月の米国大統領選挙に向けて、カマラ・ハリス副大統領は新たな経済政策を発表するなど(2024年8月19日記事参照)、有権者の関心が高いインフレ対策などもアピールしている。民主党も経済や移民対策を盛り込んだ政策綱領を発表した(2024年8月20日記事参照)。こうした中、全米の世論調査で、ハリス氏は支持率で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領との差を広げつつある。

選挙情報サイトのリアルクリアポリティクスの大統領選を想定した各種世論調査の支持率の平均値では、8月上旬からハリス氏の支持率がトランプ氏を上回り、18日時点でその差は1.5ポイントとわずかに広がった。

「ワシントン・ポスト」紙(8月19日)がまとめた大統領選でのハリス氏とトランプ氏の直接対決を想定した全米の世論調査の平均値では、ハリス氏の支持率がトランプ氏を1ポイント上回った。個別の激戦州(スイングステート)では、ハリス氏がペンシルベニア州とウィスコンシン州で2ポイント上回っている。ミシガン州では同率、その他の州ではトランプ氏が上回っており、ノースカロライナ、アリゾナ各州では1ポイント差、ネバダ州では2ポイント差、ジョージア州では3ポイント差だ。民主党候補としてのハリス氏の支持率は、ジョー・バイデン大統領の選挙戦撤退後から各激戦州で2.7~3.8ポイント上昇し、前週(1.9~2.6ポイント、2024年8月14日記事参照)からさらに前進した。

「ニューヨーク・タイムズ」紙とニューヨーク州のシエナ大学が8月に激戦州の4州(アリゾナ、ネバダ、ジョージア、ノースカロライナ)で実施した世論調査(注1)では、大統領選がもしきょう実施されたら、誰に投票するかという問いに対して、ノースカロライナ州、アリゾナ州ではハリス氏の支持率がトランプ氏をそれぞれ2ポイント、5ポイント上回り、ネバダ州、ジョージア州ではトランプ氏がハリス氏をそれぞれ1ポイント、4ポイント上回った。同様にペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの各州で先駆けて実施した世論調査(注2、2024年8月14日記事参照)と合わせて、7州でのハリス氏とトランプ氏の支持層の内訳をみると、各州で共通して性別では「男性」、人種別では「白人」、人種・学歴別では「大卒でない白人」(注3)のハリス氏への支持率がトランプ氏を下回った(注4)。特にジョージア州で両氏の較差が最も大きく、「男性」「白人」「大卒でない白人」でトランプ氏がそれぞれ20ポイント、42ポイント、62ポイントリードした。同州では、「大卒の白人」の支持率もトランプ氏がハリス氏を9ポイント上回り特徴的だ。民主党にとって、今後の選挙戦の課題とみられる。

(注1)実施時期は8月8~15日、対象者はアリゾナ、ジョージア、ネバダ、ノースカロライナ4州の投票予定者2,670人。

(注2)実施時期は8月5~9日、対象者はペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン3州の投票予定者1,973人。

(注3)人種別選択肢は、白人、黒人(アリゾナ州、ネバダ州ではヒスパニック)、その他。人種・学歴別選択肢は、大卒の白人、大卒でない白人、大卒の非白人、大卒でない非白人。

(注4)ウィスコンシン州のみ例外で、「白人」のハリス氏の支持率はトランプ氏を1ポイント上回った。

(松岡智恵子)

(米国)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください