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リヤド・メトロのフェーズI開業(サウジアラビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月4日 10時30分

サウジアラビアの首都リヤドで12月1日、同国初の無人自動運転によるリヤド・メトロのフェーズIが運行を開始した。一般乗客の利用開始に先立ち、11月27日にはサルマン・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード国王により開通式典が挙行された。

同メトロは4つの主要駅を含む全長176キロ、6路線と85駅のネットワークで構成しており、毎日午前6時から深夜まで運行する。全路線が開通すれば、1日当たり360万人の乗客輸送が可能となる。フェーズIでは、ブルーライン38キロ(アルオラヤ~アルバサ)、イエローライン29.5キロ(キングハーリド国際空港通り)、パープルライン29.7キロ(アブドゥルラフマン・ビンアウフ通り~シェイク・ハッサン・ビン・フセイン・ビン・アリ通り)の3路線を開業した。リヤド市王立委員会(RCRC)は段階的に運行を開始するとしており、12月15日にフェーズIIのレッドライン25.3キロ(キング・アブドラ通り)とグリーンライン12.9キロ(キング・アブドゥルアズィーズ通り)、2025年1月5日にはフェーズIIIのオレンジライン40.7キロ(マディーナ通り)の開業を予定している。

このプロジェクトには3つの主要な国際的コンソーシアムが携わっており、BACS(注1)がブルーラインとレッドライン、ANM(注2)はオレンジライン、FAST(注3)はイエローライン、グリーンライン、パープルラインと、それぞれ設計、建設、試運転などを担当している。車両はドイツのシーメンスがブルーラインとレッドライン、カナダのボンバルディアがオレンジライン、フランスのアルストムがイエローライン、グリーン、パープルラインに納入している。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は「地下鉄とバスネットワークにまたがるリヤド公共交通プロジェクトは、サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ国王の一致した努力の集大成であり、RCRCの前身のアリヤド開発高等委員会の委員長を務めていた彼の先見の明あるリーダーシップの成果だ」と述べた。また、RCRCのイブラヒム・ビン・ムハンマド・アール・スルタン最高経営責任者(CEO)は「日常的な移動で公共交通機関の利用を増やし、市民や観光客に自家用車に加えて、複数の移動手段を提供することで、リヤドの交通部門の変革に貢献するだろう」と述べており、ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サウード・リヤド州副知事がメトロで通勤する姿が報じられている。

写真 ブルーラインのKAFD駅のホーム(ジェトロ撮影)

ブルーラインのKAFD駅のホーム(ジェトロ撮影)

写真 ブルーライン車両(ジェトロ撮影)

ブルーライン車両(ジェトロ撮影)

(注1)ベクテル、アルマバニ・ゼネラル・コントラクターズ、コンソリデーテッド・コントラクターズ、シーメンス

(注2)サリーニ・インプレジーロ、日立、ボンバルディア、ラーセン・アンド・トゥブロ(L&T)、ネスマ、イドム、ウォーリー・パーソンズ

(注3)FCCスペイン、サムスンC&T、アルストム、ストルクトン、フレイシネ、アトキンス、ティプサ、セテック

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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