再生可能エネルギー設備・機材の免税対象品目リストが発効（コートジボワール）

添付資料(6 MB)

コートジボワール政府は10月22日、西アフリカ経済通貨同盟（UEMOA）加盟国（注）の再生可能エネルギーの促進と開発に関する2022年9月30日付指令02/2022/CM/UEMOA号の適用により、再生可能エネルギーの関連設備や資機材の免税対象品目リストを指定し、同日発効した（添付資料参照）。

対象となる品目は、10月22日付省令第532/MMPE/MFB/MINEDDTE号により規定される、A.再生可能エネルギーの生産と配電に必要な設備、機材、据え付け部品、B.再生可能エネルギー生産設備の製造や組み立てに必要な原材料、資機材、部品など、HSコード10桁ベースで、それぞれ88品目、13品目となっている。具体的には、太陽光発電、太陽熱発電、風力発電、水力発電、バイオガス、バイオガソリン、固形バイオ燃料関連品目で構成される。品目リストは2年ごとに改正される。

B.については、再生可能エネルギー設備の製造や組み立て、または関連技術導入の認定を受けた事業者のほか、職業訓練、適合性試験、品質管理の人材を育成する教育機関が免税措置の対象となる。

同省令では、輸入にかかる付加価値税（TVA）、関税（DD）のほか、銀行取引税（TOB）の免除を見込んでおり、同日に発効した。なお、西アフリカ諸国経済共同体（ECOWAS）域外からの輸入に課される対外共通関税のうちTVA、DD以外の次の地域共同体賦課金は免除の対象外となる。

ECOWAS共同体課徴金（PCC）（0.5％）
UEMOA共同体連帯税（PCS）（0.8％）
アフリカ連合課徴金（PUA）（0.2％）
統計課税（RS）（1％）

銀行取引税については、再生可能エネルギーの生産または配電の事業者による資金借り入れに適用され、3年間の免除が認められる。

（注）UEMOA加盟国：ベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニアビサウ、マリ、ニジェール、セネガル、トーゴの8カ国。

（渡辺久美子）

（コートジボワール）