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ラマポーザ大統領、民主化以降7代目の南ア大統領に就任、各国から祝辞(南アフリカ共和国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月25日 0時35分

南アフリカ共和国のプレトリアで6月19日、第7代大統領の就任式が開催され、再任されたシリル・ラマポーザ大統領が就任演説を行った。演説では、多様性のある国の指導者として、南アの統一とより平等な社会の構築を目指すと表明し、「今回の選挙は、南アの民主主義の強さが試された」と述べた。また、大統領は「国民は過去の政権の一部パフォーマンスに失望している」ことを認識し、「憲法順守の上で政党や関係セクターと連携しながら、治安改善や汚職撲滅、インフラ設備強化、教育の拡充などに取り組む」と述べた。さらに「今はともに前進するか、全てを失うリスクを冒すか、どちらかの選択が迫られている時期だ」とし、「人種や性別などで分裂せず、南アの将来のために、政党は共通の使命に向かって協力していくべきだ」と呼びかけた。

これらは、国民統一政府(GNU)樹立(2024年6月17日記事参照)を念頭にした発言とみられる。6月14日の第1回議会での大統領選任時の演説(2024年6月17日記事参照)でも述べたように、「南アの有権者は、いかなる政党にもわが国を単独で統治する完全な権限を与えたわけではない」との発言を繰り返し、南アにとって新しい時代の幕開けであるとともに、厳しい選挙結果だったと受け止めた。

2019年の就任演説では、アフリカ大陸成長への寄与や自由貿易圏の構築も強調していたが(2019年5月29日記事参照)、今回は「(国内関係者が)協力して課題解決に取り組む」との演説に終始した。

就任式には各国の駐南ア大使が出席したほか、米国のジョー・バイデン大統領やインドのナレンドラ・モディ首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領らから祝辞が届いた。岸田文雄首相も「ラマポーザ大統領のリーダーシップの下、国民統一政府が樹立されたことを歓迎し、南アフリカが新しい希望の時代を迎え、アフリカ全体の平和と繁栄に大きな貢献をされることを期待している。多岐にわたる分野で2国間関係をさらに発展させるべく、2025年8月のTICAD9(第9回アフリカ開発会議)の機会も含めて、緊密に協力していきたい」との祝辞を送った。

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国)

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