第3四半期のGDP成長率は前期比0.3％、低成長続く（ベルギー）

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ベルギー国立銀行（NBB）は11月29日、2024年第3四半期（7～9月）の実質GDP成長率を前期比0.3％（季節調整済み）と発表した（プレスリリース)。ベルギーのGDPは2023年第3四半期のゼロ成長後、2023年第4四半期（10～12月）からは4期連続で前期比0.3％の低成長が続いている（添付資料表参照）。

第3四半期のGDP（前期比）を需要項目別にみると、民間最終消費支出は前期の0.3％増から拡大して1.4％増となった。政府最終消費支出は前期の3.0％増から減速して0.7％減だった。国内総固定資本形成も前期の3.9％増から2.0％減と大きく減速した。内訳をみると、企業投資は、前期に情報・通信サービスへの投資が拡大した反動により、前期の5.8％増から3.0％減となった。公共投資も前期の3.1％増から0.3％減とマイナスに転じた。一方、住宅投資は前期の2.1％減から0.6％増とプラスに転じた。

財貨・サービスは、輸出が前期の2.0％減からさらに落ち込んで2.3％減、輸入も前期の0.9％減から2.1％減に落ち込み、純輸出の寄与度はマイナス0.1ポイントとなった。

産業別にみると、工業（建設業を除く）が前期の0.3％減からわずかに改善して0.1％減だった。建設業は前期の1.1％増から0.2％増に縮小し、サービス業は前期の0.3％増から0.4％増に微増した。

第3四半期の雇用は前期から1,500人増加したが、総雇用者数は前期比ではほぼ0.0％、前年同期比で0.2％増だった。

（大中登紀子）

（ベルギー）