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討論会後にハリス氏がトランプ氏との差をわずかに広げるが、激戦州では接戦続く、米大統領選挙世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月13日 15時20分

11月の米国大統領選挙の候補者として民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領による初めての討論会が910日に開催され、経済や移民政策について議論された(2024年9月12日記事参照)。討論会後の世論調査では、ハリス氏がトランプ氏との支持率の差を広げ、選挙結果を左右する激戦州(スイングステート)の世論調査では依然接戦が続く。

ロイターと調査会社イプソスが9月12日に発表した世論調査(注1)によれば、大統領選挙を想定した世論調査では、ハリス氏の支持率が47%とトランプ氏(42%)を5ポイント上回った。8月の調査時(4ポイント)からわずかに差を広げた。

調査会社モーニング・コンサルトが同日発表した同様の世論調査(注2)によれば、ハリス氏が50%と、トランプ氏(45%)を5ポイント上回った。討論会当日の調査では、4ポイント差だった。

「ニューヨーク・タイムズ」紙(912日)が最近の世論調査を集計した平均値では、激戦州のウィスコンシン、ミシガン、ノースカロライナの各州では、ハリス氏がわずかに上回り、ペンシルベニア、ネバダ、ジョージア、アリゾナの各州では、両氏の差が1ポイント未満でほぼ互角となっている。その結果に基づいて想定されるシナリオとして、もしハリス氏がウィスコンシン、ミシガン、ノースカロライナに加え、両氏の差が1ポイント未満のペンシルベニア、ネバダの2州を大統領選挙で獲得した場合は、ハリス氏の全体の選挙人獲得数が292人、トランプ氏は246人としている。一方、もしトランプ氏がジョージア、アリゾナに加え、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ネバダを獲得した場合は、トランプ氏の選挙人獲得数が271人、ハリス氏が267人と予測する(「米国大統領選の仕組み」参照)。

ハリス氏は2回目討論会の開催に同意しているが、トランプ氏は912日に、ハリス氏との討論会はもう行わないと発言した。トランプ氏は、910日の討論会を主催したABCニュースに政治的偏向があると非難している(CNBC912日)。

(注1)実施時期は202491112日。対象者は全米の成人1,690人(うち登録有権者1,405人を含む)。

(注2)実施時期は2024911日。対象者は全米の登録予定者3,204人。

(松岡智恵子)

(米国)

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