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長崎で留学生に日本就職のコツを教えるセミナーを開催(長崎、九州)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月31日 1時20分

九州経済産業局、ジェトロ、福岡県(九州グローバル人材活用促進協議会事務局)は10月21日、九州高度外国人材活躍地域コンソーシアム事業(注)の一環で、留学生向けに「頑張ろう!就職活動セミナー」を長崎市で開催した。セミナーは九州地域向けにオンラインでも配信され、日本での就職に関心のある長崎大学、長崎国際大学、佐賀大学などの留学生計45人が参加した。

九州地域は半導体・IT分野の産業が拡大し、その担い手として外国人材への期待が高まる。一方、留学生は日本の就活の情報を得づらいなどの理由から就職活動の開始が遅く、希望する企業への就職機会を逃す傾向がみられる。そのため、留学生に日本の就活スケジュールを意識し早期から取り掛かるよう促す必要性が出てきた。今回は、九州地域でもとりわけ留学生の在籍する教育機関が多い長崎県で実施したもの。

セミナーでは、九州地域の留学生に日本での就職活動の流れや求められるマナーなどについて理解を深めてもらうことを目的に、就職活動の心得に係る専門家の講演のほか、内定を獲得した留学生および長崎市内企業で働く外国籍社員による体験談の共有が行われた。

第1部では、ジェトロ高度外国人材スペシャリストのエンピ・カンデル氏〔ユニバード代表取締役CEO(最高経営責任者)〕が講演し、外国人採用に積極的な企業は増加傾向にあり留学生にとってチャンスが広がっていること、就職活動が解禁となる大学3年生の3月を迎える前から準備が必要であること、面接練習や企業研究が重要であることなどを伝えた。

写真 エンピ・カンデル氏の講演(ジェトロ撮影)

エンピ・カンデル氏の講演(ジェトロ撮影)

第2部では、内定を獲得して就職活動を終えた留学生2人と長崎市内企業で活躍する外国人社員2人が、体験談とアドバイスを伝えた。このうち、長崎県立大学4年生の劉夢凡(リュウ・ムハン)氏は「とりあえず行動することが重要だ。採用試験に落ちるのは当たり前なので、何が悪かったか考えて、次に生かしてほしい」と話し、留学生を励ました。

写真 (左から)長崎大学経済学研究科の朴龍飛(パクリョンビ)氏、亀山電機のマイトリック・ジール氏、長崎県立大学の劉夢凡氏、ケービーソフトウェアのハ・テイ・モン・トウ氏(ジェトロ撮影)

(左から)長崎大学経済学研究科の朴龍飛(パクリョンビ)氏、亀山電機のマイトリック・ジール氏、長崎県立大学の劉夢凡氏、ケービーソフトウェアのハ・テイ・モン・トウ氏(ジェトロ撮影)

3部では、留学生同士の交流を促すネットワーキングが行われ、今後の就職活動に向けて意見交換し合う様子が見受けられた。中には、セミナーで登壇した学生や外国籍の社会人に質問しながら、会場で自身の就活の疑問点の解決を図ろうとする参加者もいた。

写真 ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)

ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)

(注)「高度外国人材活躍地域コンソーシアム」は、高度外国人材の活躍による地元企業の海外展開促進や地域経済の活性化を目指し、関係機関(大学、経済団体、企業、金融機関、自治体など)間の連携を強化し、地域での高度外国人材リクルーティングを促進する取り組み。九州地域では、九州経済産業局、ジェトロ福岡、福岡県(九州グローバル人材活用促進協議会事務局)が事務局を担っている。

(浦野桃華、永田世里菜)

(長崎、九州)

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