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「儀美尚消費品博覧会」にジェトロがジャパンブース、化粧品分野の販路拡大支援(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月29日 0時30分

ジェトロは8月15~17日に中国浙江省杭州市で開催された化粧品・美容関連用品の展示会「儀美尚消费品博覧会」にジャパンブースを設置した。ジェトロが実施する「2024年度日本製品サンプルショールーム(化粧品、美容関連用品)in上海」の支援サービスの一環として実施したもの(注1)で、同サンプルショールーム事業の出展企業の33社(リアル出展12社、オンライン出展21社)がジャパンブースに参加し、来場したバイヤーと商談を行った。主催者によると、同展示会には約500社・団体が出展し、来場者は3万7,000人を超えた。

ジャパンブースの出展者からは「日本企業がまとまって出展することで、効果的にPRできた」との声が聞かれた。また、今回が海外展示会への初出展となった企業は「現地バイヤーのニーズが良く理解できた。ジャパンブースに出展する他社とも関係を構築できたことで、よりいっそう中国市場への理解が深まり、販路開拓に向けて大変参考になった」と、今後の取り組みに前向きなコメントを寄せた。

一方で、中国に一般貿易で化粧品を輸出するには、現地の法制度への対応が必要となる(ジェトロのウェブサイト「化粧品の現地輸入規則および留意点:中国向け輸出」参照)。また、SNSやキー・オピニオン・リーダー(KOL)を活用したマーケティング手法の導入や、「団体購入」(注1)など中国特有の購買方法への柔軟な対応が求められることも事実だ。今回の展示会でも、隣に中国地場ブランドのホールが設置されるなど、化粧品分野では地場ブランドの台頭も著しい(2024年2月8日付地域・分析レポート参照)。今後、中国の化粧品市場に参入する日本企業は、現地の法制度への対応に加え、中国地場ブランドとの競争を前提とした販売戦略を練る必要がある。

なお、同サンプルショールーム事業の参加商品は2025年2月末まで上海市内の虹橋常設展示場(上海虹橋品匯)に展示し、引き続き商談機会の創出を目指す。

写真 にぎわいを見せるジャパンブース(ジェトロ撮影)

にぎわいを見せるジャパンブース(ジェトロ撮影)

写真 オンライン展示の商品を説明(ジェトロ撮影)

オンライン展示の商品を説明(ジェトロ撮影)

(注1)ジェトロが2024年度に北米、欧州、北東アジア、東南アジア、中南米の計5地域で実施する日本製品サンプルショールーム事業(非食品)の1つ。同事業は「新規輸出1万者支援プログラム」登録者らの輸出や販路開拓を後押しする具体的な支援スキームの1つとして実施している。

(注2)団体購入は、主にECサイトで購入意欲の高い消費者がリーダーとなり、他の消費者にも呼びかけ、商品をまとめて購入することを指す。まとめ買いによる値引きが動機の1つ。

(宮下葉月)

(中国)

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