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COP29で国際開発金融機関が気候変動融資金額を予測、2030年までに年間1,700億ドル(アゼルバイジャン、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月15日 15時35分

アゼルバイジャンのバクーで開催されている国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29、2024年11月12日記事参照)で11月12日、国際開発金融機関(MDBs:Multilateral Development Banks)が共同声明(注)で、2030年までに低・中所得国向けの年間の気候変動対策融資の総額は1,200億ドル(うち適応資金は420億ドル)に達する見込みで、MDBsは民間部門から650億ドルの動員を目指すことを発表した。高所得国向けでは2030年までに総額500億ドル(うち適応資金は70億ドル)に達すると予測しており、MDBsは民間部門から同じく650億ドルの動員を目指すとしている。総額は1,700億ドルになる。

MDBsは共同声明で、緊急的な気候変動対策を求める声に応えて、COP29で気候資金の「新規合同数値目標」(NCQG)を設定する重要性を認識していると述べ、「強固で野心的なNCQGはパリ協定の目標達成に必要不可欠」であり、締約国に対しては「NCQGについて強力な結論を出す」ことを要請した。

MDBsが9月20日に発表した「MDB気候資金共同レポート」によると、2023年にMDBsによる世界全体の気候変動対策融資は過去最高の1,250億ドルに達した。うち低・中所得国向けは747億ドル、民間部門の融資は285億ドル。高所得国向けには503億ドルが割り当てられ、民間部門の融資は727億ドルだった。

(注)今回の共同声明は、アフリカ開発銀行(AfDB)グループ、アジア開発銀行(ADB)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、欧州評議会開発銀行(CEB)、欧州復興開発銀行(EBRD)、欧州投資銀行(EIB)、米州開発銀行(IDB)、イスラム開発銀行(IsDB)、新開発銀行(NDB)、世界銀行グループによって発表された。

(久保田夏帆)

(アゼルバイジャン、世界)

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