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5月のインド乗用車販売は微増、二輪車と三輪車は2桁成長(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月17日 0時25分

添付資料PDFファイル(152 KB)

インド自動車工業会(SIAM)は6月11日、5月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は前年同月比4.2%増の30万795台で、4カ月連続の1桁成長だった(添付資料表1参照)。一般乗用車とバンの落ち込みをUVの好調さが補った。なお、表1の数字には含まれていないが、地場のタタ・モーターズの乗用車販売台数を含めると、5月単月の乗用車販売台数は34万7,492台に上る(注)。タタを除く自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)では、前年同月比9.3%増の197万6,674台で、2023年9月以来の1桁成長にとどまった。

SIAMのビノド・アガルワル会長は「基準値となる前年の販売台数が多かった乗用車の成長は微増だったが、二輪車と三輪車は2桁成長を記録した。議会下院選挙後の新政権は、引き続き高い経済成長を目標に掲げており、自動車業界も安定した成長が見込まれる」とコメントした。

メーカー別乗用車販売では、首位のマルチ・スズキが14万4,002台で前年同月比0.2%増、現代が4万9,151台で同1.1%増と横ばいだった(添付資料表2参照)。続く地場のマヒンドラ&マヒンドラは同31.4%増の4万3,218台で勢いを見せる。トヨタ・キルロスカは2万3,928台で同23.5%増と伸びを見せて、1万9,500台の起亜を逆転、4月から順位を入れ替えた。なお、統計に含まれていないタタ・モーターズは、電気自動車(EV)を含めて同1.8%増の4万6,697台で、前月に続いて3位相当につけた(同社発表)。

車種別にみると、小型車種が前年比で軒並み販売台数を減らし、落ち込みが目立つ結果となった。首位はスズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など計6万8,206台)が維持したものの、前年同月比4.5%減少した。一方、UVの好調は続いており、マルチ・スズキのコンパクトUV(「ブレッツァ」など計2万7,141台)が同16.7%増で、車種別2位につけた。次いでマヒンドラ&マヒンドラのスポーツ用多目的車(SUV「ボレロ、Kuv100」など計2万4,226台)で、同32.5%増。マルチ・スズキのUV(「グランド・ヴィターラ」など計2万3,629台)が同21.8%増加で4位につけた。

5月単月の二輪車国内販売は、前年同月比10.1%増の162万84台だった(添付資料表1、表3参照)。主要部門のオートバイは同5.0%増にとどまったものの、スクーターは同21.1%増、モペッドは同12.7%増を記録した。三輪車販売も同14.7%増を記録して好調だった。

(注)タタ・モーターズの販売台数は単月の乗用車販売台数のみ公開。自動車販売台数全体やセグメント別、メーカー別、車種別、二輪車、三輪車統計には含まれない。

(岩井澪佳)

(インド)

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