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カナダの生成AIスタートアップのコヒア、富士通と戦略的パートナーシップ締結(カナダ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月23日 0時20分

生成人工知能(AI)開発を手掛けるカナダのスタートアップのコヒアと富士通は7月16日、日本企業向け生成AIの提供に向け、戦略的パートナーシップを締結するとともに、共同開発を開始すると発表した(コヒアプレスリリース富士通プレスリリース)。

発表によると、この戦略的パートナーシップは、企業の成長や社会課題の解決を支援するための生成AIの提供を目指し、企業ニーズを満たした大規模言語モデル(LLM)の開発とサービスの提供を目的としている。このパートナーシップにより、両社はコヒアのLLMを基盤に、日本語に特化させたLLMを開発する。このサービスはプライベートクラウド上での稼働が可能なため、セキュリティーやプライバシーなどの安全性を確保しやすくなり、金融機関や官公庁などの公共部門でも利用可能なツールになるとしている。サービスの提供は富士通が行う予定だ。

このパートナーシップの締結に併せ、富士通はコヒアに出資を行った。出資額は非公開としている。複数メディアによると、コヒアは2024年3月に同社の価値を50億ドルとして、5億ドルを調達すべく行動しており、6月には4億5,000万ドルの資金調達を米エヌビディア、米セールスフォース、米シスコから行った。コヒアは2023年にもエヌビディアなどから資金調達を行っており(2023年6月15日記事参照)、AI市場で大きな存在感を示している。

カナダは2017年3月にAI国家戦略を策定し、カナダがAIやイノベーションで世界を牽引する地位を目指しており(2018年6月11日付地域・分析レポート参照)、エドモントンとモントリオール、トロントの3都市をAI戦略指定都市とするなど、政府によるAI産業への支援も行われている。そのほか、カナダでは北米最大級のテックカンファレンス「コリジョン(Collision)」も開かれており(2024年6月26日記事参照)、AIやスタートアップの市場で注目を浴びている。

(谷本皓哉)

(カナダ、日本)

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