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バイデン、トランプ両氏、第1回の大統領候補者討論会に登壇、互いの批判に終始(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月28日 14時40分

米国ニュース大手のCNNは6月27日、11月の米国大統領選挙の最有力候補とされる民主党のジョー・バイデン大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領による第1回の討論会をジョージア州アトランタの本社で開催した。

異例の早期開催となった今回は、司会者が経済や中絶問題など有権者の関心が高い課題について両候補へ順番に質問し、質問を受けた候補者が2分以内で主張を展開し、相手方は1分以内で反論を行うという流れを基本として、両候補が90分間、議論を戦わせた。全体として、将来的な政策方針を議論するよりも、互いのこれまでの実績や発言を厳しく批判することに終始する内容となった。特にトランプ氏は、司会の質問に直接回答せず、移民問題などバイデン氏を攻めやすい課題に的を絞り、バイデン氏は「史上最悪の大統領だ」と繰り返す場面が目立った。対するバイデン氏も、トランプ氏が不正会計問題で有罪評決を受けたことや(2024年5月31日記事参照)、前回の選挙結果の転覆を試みた疑いで刑事訴追を受けていることなどを指摘して応じた。トランプ氏は、今回の選挙で誰が勝利しても結果を受け入れるかとの質問に、即座には回答しなかったものの、公正で合法に行われた結果であれば、当然に受け入れると応じた。

有権者の間では、どちらの候補が大統領に就任したとしても、史上最高齢となることを不安視する向きがある中、討論会直後の有識者による総括では、バイデン政権の元高官でさえ、「バイデン氏のパフォーマンスは非常に残念だった」と指摘しており、米メディアでは、早くも民主党内でバイデン氏に撤退を促す動きが出始めていると報じている(政治専門紙「ポリティコ」6月27日)。

次回はABCニュースが9月10日に第2回討論会を主催する予定だ。それまでにトランプ氏については、5月に有罪とされた罪の量刑が7月11日に言い渡される予定となっており、禁錮刑となった場合は通常の選挙活動ができなくなる可能性もある。今後も両候補を取り巻く動向に注目が集まる。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選挙に関する最新動向を随時紹介している。

(磯部真一)

(米国)

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