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国際工作機械見本市INTEC2024、南部コインバトールで開催(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月11日 13時45分

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州コインバトールで6月6~10日、工作機械の産業見本市「INTEC2024」が開催された。工作機械と関連する機械産業界向けの見本市で2年に1度、今回で20回目の開催となった。コインバトール中小企業協会(CODISSIA)が主催し、TN州の中小零細企業(MSME)省が後援している。

INTEC2024は、機械工具展とファクトリーオートメーション博覧会と併せて共催された。出展企業数は485社で、合計約2万3,000平方メートルの6つの展示会場に分かれ、最新技術を搭載した工作機械の実物展示から、モーターなどの機械製品、工具・原材料まで幅広く紹介し、来場者にビジネスチャンスを訴求していた。

最新工作機械による切削やボーリング、研磨などの金属加工を実演し、複雑な形状も全てプログラムで簡単に行うことができる点をアピールする出展企業もあった。工作機械を展示した企業の担当者によると、過去に納入した企業の機械更新需要や事業拡大に向けた増設時が主な商機で、自社の最新技術の紹介とプログラム(ソフト)をアップグレードできる点を強調する場面も見られた。

写真 INTEC 2024の会場(左)と、加工された製品(右)(ジェトロ撮影)

INTEC 2024の会場(左)と、加工された製品(右)(ジェトロ撮影)

日系企業と代理店契約を結んでいるインド企業も多く出展しており、実物部品のサンプルを展示、日本の高品質と高性能をアピールしていた。うち1社のねじ・ボルト製造担当者の説明によると、20241月から施行されているインド標準規格のBIS強制認証(2024110日記事2024318日付地域・分析レポート参照)を自社工場で既に取得し、製造している製品は全て規格適合品という。国外から調達するのではなく、インド国内で問題なく供給できる点を強調していた。

写真 日系企業代理店の展示ブース(ジェトロ撮影)

日系企業代理店の展示ブース(ジェトロ撮影)

コインバトールは、州内で州都チェンナイに次ぐ第2の規模を誇る都市で、人口は約200万人だ。かつては「インドのマンチェスター」とも呼ばれ、繊維産業が経済の中心だったが、現在では軍需産業向けに鋳物製品を取り扱う中小企業メーカーや、自動車部品を製造する日系企業、国内外のIT企業も数多く進出している。同市の西側に位置するケララ州コーチン港までの距離は約200キロ、TN州南部にあるトゥートゥクディ(旧ツチコリン)港まで約350キロの距離で、海運物流拠点へのアクセスも便利なため、同市はモノづくり拠点としても注目されている。

(淺羽英樹)

(インド)

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