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インドのカルナータカ州産業相が訪日、日本企業の投資誘致に本腰(インド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月4日 1時50分

インド南部カルナータカ州のM.B.パティル大・中規模産業・インフラ開発相が2023年5月の就任後初めて訪日し、日本企業との個別面談を実施したほか、投資誘致セミナーも開催した。

同氏は6月24日から28日にかけて東京、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪を回り、製造業を中心に約20社と面談を行った。インドへの投資は決めているものの、どの州に進出するか未定の企業や、既にカルナータカ州内で具体的な投資を計画している企業、州内で製造拠点を建設中で、今後、州政府との関係をより強固にしたい企業など、それぞれのステージは異なるものの、各社で積極的な意見交換が行われた。業種は食品加工、電気・電子、半導体、工作機械、輸送機器、エネルギー、重工業など幅広い分野にまたがった。

また、25日には在日インド大使館で同州主催の投資誘致セミナーを開催し、約100人の日本企業の関係者が参加した。州政府の担当者が、ベンガルール市中心部から北西に約90キロに位置する日本工業団地(JIT:Japan Industrial Township)や、2020~2025年の州産業政策(INDUSTRIAL POLICY 2020-2025)に基づく各種投資インセンティブ、半導体や電子機器関連のエコシステムなどの説明を行った。併せて、同市内には欧米諸国のIT企業を中心に、研究開発拠点が数多く設置されていることや、同地が世界第3位を誇る規模のスタートアップエコシステムの中心地となっている点にも言及した。

参加した日本企業からは、「カルナータカ州政府が提供する各種インセンティブをインドの他州とも比較してみたい」などの声が上がった。

写真 投資誘致セミナーで会場からの質問に答えるパティル氏(中央)ら、カルナータカ州政府関係者(ジェトロ撮影)

投資誘致セミナーで会場からの質問に答えるパティル氏(中央)ら、カルナータカ州政府関係者(ジェトロ撮影)

(水谷俊博)

(インド、日本)

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