エムポックスの水際対策で、入国前の健康状態申告が義務化(ナイジェリア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月26日 1時15分
ナイジェリア連邦保健・社会福祉調整省は8月14日、ナイジェリアと近隣諸国でのエムポックスの急速な感染拡大を受け、水際対策の一環として、国外からの全渡航者に対して、渡航前にオンラインの健康申告フォームの記入を義務化したと発表した。アフリカ連合(AU)の疾病予防管理センター(アフリカCDC)や世界保健機関(WHO)は既に同感染症に対して、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言している(2024年8月19日記事参照)。
ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)によると、8月11日現在、2024年1月からの累計で症例が疑われる事例は786件、うち感染が確認された事例が39件に上り、連邦首都特別区(FCT)を含む20州で少なくとも1例以上のエムポックスの感染事例が報告されているとしており、警戒を強化している。NCDCは特に感染症状のある人や動物と接触した後には、せっけんと水で頻繁に手を洗うか、アルコール性の手指消毒液の使用を心掛けるなど、衛生管理を徹底するように呼びかけている。
ジェトロが規制開始後にラゴス国際空港での入国を試みたところ、入国審査手続きの直前に確認カウンターが設けられ、係官が入国者の提示する書類を目視した上で、入国審査に進むことができた。現時点では事前入力済みの健康申告フォームは紙媒体でも、スマートフォンやタブレットでのスクリーンショットのいずれの提示方法でも問題がないようだ。また、事前に記入していない場合には、入国審査前に指定のフォームを受け取り、その場で記入することもできる。健康申告フォームはナイジェリア保健省・社会福祉調整省のウェブサイトからアクセスできる。
(柴田北斗)
(ナイジェリア)
外部リンク
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- エムポックス感染拡大、アフリカCDCが「緊急事態」宣言(ウガンダ、スーダン、ブルンジ、リベリア、ルワンダ、エジプト、ケニア、コートジボワール、ナイジェリア、南アフリカ共和国、モロッコ、モザンビーク)
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