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ネタニヤフ・イスラエル首相、ハマスとの休戦・人質解放合意で4条件提示(イスラエル、パレスチナ、米国、レバノン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月9日 15時40分

イスラエルとハマスの戦闘開始から7月7日で9カ月が経過した。同日のイスラエル首相府の発表によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日、ハマスとの休戦・人質解放交渉について、次の4つの条件を掲げたとしている。

1. いかなる合意も、戦争の目的が全て達成されるまで、イスラエルが戦闘を再開することを認める
2. エジプトから(パレスチナ自治区)ガザとの国境でハマスへの武器の密輸は行わない
3. 数千人の武装テロリストをガザ地区北部に帰還させない
4. イスラエルはハマスから解放される生存している人質の人数を最大化する

ロイター(7月6日付)によると、ハマス幹部は前日の6日、イスラエルによる恒久的な停戦を合意の前提条件とせずに、イスラエル人質解放を巡る交渉を開始するという米国の提案を受け入れたとしている。イスラエル首相府によると、人質解放交渉の仲介者が取引の概要に関するハマスの回答をイスラエルの交渉団に伝えており、イスラエルはこの回答を精査し、仲介者に回答を伝えるとしている。

ネタニヤフ首相は米国の独立記念日の7月4日にジョー・バイデン米大統領と電話会談を行った。首相府によると、ネタニヤフ首相はバイデン大統領に対し、人質解放交渉を継続するために、ドーハに代表団を派遣することを決定したと報告したという。ホワイトハウスによると、両首脳は戦闘の休止や人質解放に向けた取り組み、ハマスの回答について議論し、大統領は首相の代表団派遣の決定を歓迎するとともに、レバノンのヒズボラなどイランが支援するテロリスト集団の脅威に直面することも含め、イスラエルの安全保障に対する確固たるコミットメントを再確認したとしている。

なお、ネタニヤフ首相は7月24日に米国議会の上下両院合同会議で演説することになっており、バイデン大統領との首脳会談が行われる可能性がある。

イスラエルのテルアビブでは7日に人質解放の合意やネタニヤフ政権の退陣を求めるデモが行われ、「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(7月7日付)によると、数千人が参加したとしている。

写真 人質解放合意やネタニヤフ政権の退陣を求めるデモ(ジェトロ撮影)

人質解放合意やネタニヤフ政権の退陣を求めるデモ(ジェトロ撮影)

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、米国、レバノン)

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