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ワイン・スピリッツ見本市開催、日本からの日本酒・果実酒PRに好感触(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月17日 0時15分

南米最大級のワイン・スピリッツの見本市「プロワイン・サンパウロ:ProWine São Paulo」が10月1~3日、ブラジルのサンパウロ市で開催された。当見本市はワイン・スピリッツや関連商品を扱うBtoBの見本市で、飲料輸出入業者などが出展した。日本からも日本酒造組合中央会がパビリオンを設け、酒蔵約10社が出展し、来場者に日本酒をPRした。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

会場には1,400を超えるワインおよびスピリッツのブランドが出展した。海外からは、アルゼンチン、イタリア、ウルグアイ、韓国、ギリシャ、チリ、日本、ポルトガル、南アフリカ共和国など34の国・地域が出展。ワインの展示が目立ったが、韓国企業は韓国焼酎(ソジュ)を展示し、日本パビリオンでは日本酒がPRされるなど、ワイン以外の展示もみられた。

日本パビリオンは、日本酒の試飲を楽しむ来場者でにぎわった。サンパウロ市で日本酒を取り扱っている輸入業者によれば、「近年、日本酒の人気は伸びており、今後取り扱う銘柄数を増やす予定。ブラジルではワイングラスで日本酒を飲み、風味を楽しむ人が多い」と言う(注)。今回初出展した日本の醸造会社は「刀をイメージしたパッケージが来場者には人気。ブラジルでの展開を拡大したい」と期待する。また、「見本市に参加してみて、日本酒を冷やして飲まれている様子が多いことが印象的だった。日本よりも、アルコール度数の低い日本酒のほうが消費者に受け入れやすいかもしれない」と、日本とは異なる市場の特徴に言及する出展者もいた。出展者の中には、ジェトロが運営する、海外バイヤーのみが閲覧可能な商談・取引機会創出のためのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」に登録している企業もあり、各社海外バイヤーからの引き合い獲得に力を入れている。

写真 日本パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

日本パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

同展示会では、日本酒メーカー以外にも日本企業の出展がみられた。日本の果実酒メーカーは梅酒とゆず酒を展示した。ブラジルで国民的なカクテル「カイピリーニャ」に同社の梅酒を使用したレシピを「ウメピリーニャ」として紹介するなど、梅酒を初めて知る消費者にも受け入れやすいPRを実施した。

(注)ブラジル国内で日本酒市場概要については、ジェトロ調査レポート「ブラジルにおける日本酒市場調査(2022年3月)」を参照。

(伊藤優一)

(ブラジル)

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