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ジェトロ、日中水素フォーラムを開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月17日 0時35分

ジェトロは6月4日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、在上海日本総領事館との共催で、日中水素フォーラムを上海市嘉定区で開催した。フォーラムは国際水素、燃料電池自動車大会・展示会(FCVC)の会場内で開催。日本企業や中国の専門家が登壇し、水素エネルギーと燃料電池技術の統合・発展の推進、日中企業の協業に向けた議論を行った。

日本企業はパナソニック、岩谷産業、堀場製作所が登壇し、各社が取り組む最新の水素関連プロジェクト・製品を紹介するとともに、中国企業との協業の可能性を提示した。パナソニックは日本と中国での固定式燃料電池を活用した実証事業の事例や、中国の高速道路のサービスエリアや工業園区のゼロカーボン(注)の実現を目指す取り組みを紹介した。岩谷産業は日本で運営している水素ステーション事業や、水素輸送の商用化に向けた最新の取り組みのほか、中国での産業用途向けの水素供給事業を紹介した。堀場製作所は燃料電池の起動/停止時の微量な二酸化炭素(CO2)を測定する同社の計測機の応用利用について紹介した。

水素輸送や燃料電池などの先端研究が進む上海交通大学の鄒建新特別研究員は、マグネシウム活用の可能性など、今後の中国の水素輸送に関する手段について説明。また、水素と電気の結合による将来的な再生可能エネルギーの利用形態について紹介した。

なお、同フォーラムが併催されたFCVCは、中国自動車エンジニアリング学会と国際水素エネルギー燃料電池協会が主催し、6月4~6日に開催された。中国の専門的な国際協力・交流プラットフォームの構築により、水素エネルギーと燃料電池自動車技術の統合・発展の共同推進、産業発展を目的としたもの。2万平方メートルの展示会場では300社超が出展し、乗用車や商用車、建設機械などに使用する水素関連製品・部品などが多数展示された。期間中には前年から2割増加の延べ約3万5,000人が来場した。

(注)ゼロカーボンとは、温室効果ガス(GHG)排出量を全体としてゼロにすること。カーボンニュートラルと同義で使われる。

(神野可奈子)

(中国)

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