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「CES2025」で注目される日本スタートアップの最新技術(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月16日 0時10分

先端技術の見本市「CES2025」が1710日、米国ラスベガスで開催された(2025年1月8日記事参照)。開幕に先立って6日に開催されたメディア向けの特別イベント「ショーストッパーズ」では、多数の日本のスタートアップ企業が最新のイノベーションを搭載した製品を出展し、大きな存在感を示した。ジェトロは日本のスタートアップ10社の出展を支援した(注1)。

写真 ショーストッパーズの会場、インタビューを受ける出展者の様子(ジェトロ撮影)

ショーストッパーズの会場、インタビューを受ける出展者の様子(ジェトロ撮影)

CES2025のアクセシビリティ・エイジテック部門で、最高賞となるベスト・オブ・イノベーションを受賞したBionicM(バイオニックM)は、電動アシスト機能が搭載された義足「バイオレッグ」を展示した。シャオジュン・サン創業者兼最高経営責任者(CEO)は、自らもバイオレッグのユーザーであり、「段差があっても転倒せずにスムーズに歩け、姿勢を変えても安定した動きができる」と述べ、生活の質が大幅に改善する製品だとアピールした。

写真 (左から)汎用型人工知能(AI)ロボット「Mi-Mo」、バイオレッグ、球体型ドローン「HAGAMOSphere」の展示ブース(ジェトロ撮影)

(左から)汎用型人工知能(AI)ロボット「Mi-Mo」、バイオレッグ、球体型ドローン「HAGAMOSphere」の展示ブース(ジェトロ撮影)

大勢のメディア関係者から注目を集めたのは、Jizai(ジザイ)による汎用型人工知能(AI)ロボット「Mi-Mo(ミーモ)」だ。顔のない独特なデザインをしており、6本脚の丸テーブルの上にデスクランプがあるような外見で、家の中に溶け込む。カメラやマイクを搭載し、問いかけに答えたり動いたりできる。多言語対応の大規模言語モデルが搭載され、声や画像認識もできる。担当者によれば、カンパニーロボット(注2)や介護ロボットなど、家庭内での需要に応じてカスタマイズ可能だという。

また、イノベーション・アワードを受賞したDICの球体型ドローン「HAGAMOSphere(アガモスフィア)」は、水平、垂直両方向に安定した動きができ、プロペラにガードが装着されていることで地上での回転も可能だという。展示された製品より小型なものも製造可能で、用途によりカスタマイズできるという。

ショーストッパーズでは多くの日本のスタートアップが技術力と革新性を紹介し、同イベントに参加した出展者からは「海外の市場を発掘する良い機会だった」「YouTubeやSNSなどでも製品を広く知ってもらえる良い機会となった」との感想が聞かれた。

(注1)エルシオJizaiCalTa(カルタ)unerry(ウネリー)BionicMThinker(シンカー)Penetrator(ペネトレータ)キャディobniz(オブナイズ)Monoxer(モノグサ)の10社。

(注2)人の生活に寄り添い、ともに行動しながらサポートを提供するロボット。

(松井美樹)

(米国、日本)

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