世界銀行、世界50カ国・地域の「ビジネス環境」報告書を発表(世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月9日 0時45分
世界銀行は10月3日、「ビジネス環境(Business Ready)」報告書を発表した。2021年に廃刊となった「ビジネス環境の現状(Doing Business)」の後継報告書と位置づけられている(注)。初版となる今回の報告書では、ベトナム、インドネシア、シンガポール、香港、メキシコなど50カ国・地域を対象に調査が行われた。今後、毎年調査を実施し、2026年までに180カ国・地域を網羅する予定としている。
各国・地域についての調査項目は、事業参入、事業立地、公共サービス、雇用、金融サービス、貿易、税制、紛争解決、市場の競争環境、廃業という企業のライフサイクルに関わる10のトピックに及ぶ。各トピックはそれぞれ、(1)規制の枠組み(企業活動に関連する一連の規制)、(2)公共サービス(公的施設やインフラを含む)、(3)業務効率の3本柱にそって構成されている。各地域の民間セクターの専門家数千人から収集したデータと、その経済圏で事業活動を行う企業から直接収集したデータの双方を組み合わせて、総合的な評価が行われた。
規制の枠組みについて、全体の平均スコアは76.45ポイントだったところ、ハンガリー(78.23ポイント)が首位となり、ポルトガル(78.11ポイント)が続いた。メキシコも9位に入った。公共サービスに関しては、平均スコアが68.82ポイントと3本柱の中で最も低かったが、うちトップがエストニア(73.31ポイント)、2位はシンガポール(70.4ポイント)だった。業務効率では、平均スコアが78.67ポイントで、シンガポール(87.33ポイント)がトップ。香港は5位、ベトナムが10位に入った。なお、報告書には、各国・地域の10のトピックスごとのスコアも掲載されている。
(注)2020年6月に、「ビジネス環境の現状2018」と「ビジネス環境の現状2020」のデータの取り扱いをめぐる問題が指摘され、その後の調査・監査を経て廃刊が決定した。
(森詩織)
(世界)
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